ドイツの赤ワイン。ビッグ酒販で購入。約1200円だった記憶だが失念。度数は低めの10.5%。 外観は赤みを帯びた深いルビー。グラスの底はしっかり見える透明度だが、注いだ直後には白っぽさやくすんだ印象があったのが不思議。低度数だからか脚は輪郭だけ出て垂れない。 香りは閉じているが、穏やかで甘やかなフルーティな香り。ワイン用のぶどうと言うより、生フルーツで食べるぶどうの印象が強い。他には僅かに蜂蜜香と、優しいハーブ香もある。 アタックは滑らかで、舌に突っ掛かる所がない。僅かにとろみを感じ、甘みの後に、花の蜜のニュアンスの弱い酸が現れる。 甘味は主体的で、ベタつかないが蜂蜜的な甘み。また、乳清に感じるような爽やかな甘みも感じられる。とてもフルーティ。甘みは強いが余韻は短い。 渋味はほぼ感じられないが、僅かに苦味は感じる。植物性の苦味で、此方も生フルーツ的な印象。弱い苦味だが余韻は舌にじんわり残る中程度。 酸味も弱いが、前述の花の蜜のニュアンスの酸味がある。甘味と同じく乳酸的な印象のじんわりした酸。伸びは無いが、余韻は中短低度はある。 全体的に甘味が強い味わいだが、甘味の余韻は短く、苦味と酸味の方が余韻はやや長めなので、味わいの厚みは思いの外ある。甘口の、ミディアム寄りのライトボディ。 ドイツの赤ワインは初めて飲んだが、これは甘いが単調ではなく、飲みやすく美味しいワインだった。

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