アルゼンチンワイン。ロピアで約1600円。 外観は黒みが強い色濃く深いガーネット。色調はくすんだ印象が強い。脚の輪郭はしっかり出るが、あまり垂れずにゆったり面で流れる14〜15%。 香りは甘くスモーキー。もったりとしており、甘い香りには明確なバニラ、ややナツメグに似た香り。スパイシーなニュアンスもあるが、ツンと来る感じではなく、やはり甘やかなスパイス。 アタックはやや冷涼感とどっしりめの渋味。一瞬水っぽさがあるかと思ったが、すぐにじんわり穏やかな渋味がくる。アルコール感のキックは強めで、喉の奥に熱を持つ感じ。 甘味は香りの印象が強く、味そのものには現れない。濃いぶどうの厚い皮の感じで、甘くはないが果実味はしっかり。 渋味はしっかりだが優しい、穏やか。繊細で伸びやかな印象。タンニンもキメ細かく、乾いた樽のニュアンスと、僅かにグリエ感。意外と苦味は無い。渋味の余韻は中短程度で余韻自体は短めで潔い。 酸味は乳酸的でじんわりと伸びのある酸。甘味は無いがよく熟れた柑橘のような酸。こちらもじんわり伸びやかで余韻も短め。 甘みの強い香りと、強いが穏やかで伸びやかな渋味と酸味で、全体的にどっしりとした飲み応え。余韻は短めで、どっしりしつつ後に引かないので飲みやすい。ナツメグ的な甘やかなスパイスのニュアンスがしっかりしているので、ハンバーグなど肉料理ととても合う。

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