夕食は早めにノンアルですませ、21:00スタートの「相棒」シリーズ23第2回を配信で観ながらひとりワイン。 「飲みながら見る」ではなくて「見ながら飲む」つまりワインが主である。 開けたてのボトルからはミルクに近いクリームがかかったフルーツの香り。 グラスに移すとやや革の香りがかかり、口に含むと革靴。革靴といっても嫌な味ではない。普段飲んでいる2020年以降のワインで感じないだけで、熟成が進むと個性的な香りが立ってくるものだ。 こちらはヴィンテージ2018年。 1杯め、ブドウと革靴とミルクの個性的な味わいを何度も確かめながら1分で飲んでしまった。 2杯め、さらなる個性を感じ取ろうと目を閉じて舐める。これがボキャブラリー不足で言葉にならない。 3杯目、いつものことながら3杯めになると、口が慣れてくるのだろう、最初のうちに感じた個性はわからなくなり、酸味とか苦味とかがネガティブに感じ始める。考えてみればウイスキーでも日本酒でも、最初が一番美味しくて、後になるほど惰性で飲んでいる。 やっぱり、「美味しいワインは2杯まで」は守ったほうがよい。

Numéro un