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3.0
2017を境にエチケットが変更か。以前のクラシカルな印象も悪くないが、認証マークよりも畑の形状やコンセプトに沿った分かりやすいこちらのデザインの方が個人的には好印象。文句を言っても仕方がないのは分かっているが、8年でエントリーレベルの値段が上位ランクに届いちゃってるのはちょっと寂しい。メーカーズディナーや訪日を積極的に行っているようで、少し検索するだけで各所の動向が見受けられるが、ワインバーを営まれていた方の現地訪問ブログを十年たってみることができる環境に感謝。 澄んだ輝きのある、グリーンがかったやや淡いストローイエロー。粘性は強く、ディスクはやや厚い。若々しく、濃縮感がある外観の印象。 香りの第一印象は開いていて力強い。特徴として、柑橘、花梨、アプリコット、パッションフルーツ、バナナ、マンゴー、アカシア、キンモクセイ、アニス、火打石、海、コリアンダー、麝香等。若々しいが複雑性のある印象。 アタックはやや軽く、甘みはまろやか。なめらかな酸とうま味をともなった苦み。まろやかで厚みのあるバランス。アルコール感はやや軽く、余韻はやや長い。 成熟度が高く、豊かなワイン。適性温度は11~14度、グラスは大ぶり。 この値段帯でdiam5使用。長さを主張するサイトもあったが、もうひと伸びがある感覚はない。2022VTで冷蔵庫保管だが酒石酸がびっしり。寝かせていたせいかトーションで軽く拭った方がよいと思わせる程度、ネックの部分にもちらほら溜まっている。 グラスに注ぐと爆発するような香りのボリューム。色合いや粘度を確認するためにグラスを傾けただけでも空間に香りが広がる様な強さ。果実はやや青みが残っているものの食べごろ。フルーツが主張しようと出てきているところにエキゾチックなスパイスがマスクをしているような感覚。 口に含むとフリッツァンテまでとは言わないものの、刺激でなくしっかりと発泡感が舌の上に幕を張る。全体的な食感は捏ねるような粘度があり、嚥下にもパワーを必要とするものの、その発泡感が重たさを軽減し、それでいて飲み込んだ後は柔らかなゼストと果実のジューシーさが鼻へ抜けるように長い余韻へとつながる。 ECサイトでは爽やかさやフルーティーさを謡う文句が多くみられ、そういった要素も多く含む香りではあるものの、塩味や複雑性を与える程度の獣臭を受け入れられるかどうかでイメージが大きく変わる様な気がする。 フレッシュなパワフルさとコスパを求める方へ。雨の降らない曇りの日に。小さなテーブルを囲む人数、もしくは一人で。ボンゴレビアンコ、じゃがポックル、(炭酸感を抜いたとき)博多ひとしな。
瀬戸 咲弥
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2017を境にエチケットが変更か。以前のクラシカルな印象も悪くないが、認証マークよりも畑の形状やコンセプトに沿った分かりやすいこちらのデザインの方が個人的には好印象。文句を言っても仕方がないのは分かっているが、8年でエントリーレベルの値段が上位ランクに届いちゃってるのはちょっと寂しい。メーカーズディナーや訪日を積極的に行っているようで、少し検索するだけで各所の動向が見受けられるが、ワインバーを営まれていた方の現地訪問ブログを十年たってみることができる環境に感謝。 澄んだ輝きのある、グリーンがかったやや淡いストローイエロー。粘性は強く、ディスクはやや厚い。若々しく、濃縮感がある外観の印象。 香りの第一印象は開いていて力強い。特徴として、柑橘、花梨、アプリコット、パッションフルーツ、バナナ、マンゴー、アカシア、キンモクセイ、アニス、火打石、海、コリアンダー、麝香等。若々しいが複雑性のある印象。 アタックはやや軽く、甘みはまろやか。なめらかな酸とうま味をともなった苦み。まろやかで厚みのあるバランス。アルコール感はやや軽く、余韻はやや長い。 成熟度が高く、豊かなワイン。適性温度は11~14度、グラスは大ぶり。 この値段帯でdiam5使用。長さを主張するサイトもあったが、もうひと伸びがある感覚はない。2022VTで冷蔵庫保管だが酒石酸がびっしり。寝かせていたせいかトーションで軽く拭った方がよいと思わせる程度、ネックの部分にもちらほら溜まっている。 グラスに注ぐと爆発するような香りのボリューム。色合いや粘度を確認するためにグラスを傾けただけでも空間に香りが広がる様な強さ。果実はやや青みが残っているものの食べごろ。フルーツが主張しようと出てきているところにエキゾチックなスパイスがマスクをしているような感覚。 口に含むとフリッツァンテまでとは言わないものの、刺激でなくしっかりと発泡感が舌の上に幕を張る。全体的な食感は捏ねるような粘度があり、嚥下にもパワーを必要とするものの、その発泡感が重たさを軽減し、それでいて飲み込んだ後は柔らかなゼストと果実のジューシーさが鼻へ抜けるように長い余韻へとつながる。 ECサイトでは爽やかさやフルーティーさを謡う文句が多くみられ、そういった要素も多く含む香りではあるものの、塩味や複雑性を与える程度の獣臭を受け入れられるかどうかでイメージが大きく変わる様な気がする。 フレッシュなパワフルさとコスパを求める方へ。雨の降らない曇りの日に。小さなテーブルを囲む人数、もしくは一人で。ボンゴレビアンコ、じゃがポックル、(炭酸感を抜いたとき)博多ひとしな。
瀬戸 咲弥