プロプリエタ・スペリーノのレッソーナ 激マイナーなレアDOCを。DOCレッソーナは北部ピエモンテ、ガッティナーラの西10kmの位置にあるレッソーナ村周辺で造られる赤ワインのDOC。DOCの規定ではスパンナ(ネッビオーロ)85%以上、補助品種はヴェスポリーナかウーヴァ・ラーラ、というゲンメと同じもの。このワインはネッビオーロ100%で造られています。北部ピエモンテの村名クラスの産地は近年復活してきており、日本でもちらほら見かけるように。 ややオレンジがかった透明感のあるガーネット。第1アロマは華やかないちご、バラ、チェリーの芳しさ。第2アロマは還元的。途中からはなめし革や杉のような熟成香メインに。 口に入れてすぐに舌触りの質感で良いワインだとわかります。いまだに瑞々しい果実味を感じますが、ネッビオーロの複雑な苦味を伴う味わいが支配しています。大部分が失われたであろう酸も程よく残っており、かつてはパワフルでタニックなワインだったことが伺えます。バローロというよりはブルゴーニュのよう。誰も知らないようなDOCからこのようなワインが生まれるのがイタリアの面白さでではありますが、実はコレ、イゾレ・エ・オレーナのオーナーがワイナリーを購入して生み出したワインである、というカラクリが。美味。

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