張り付いたキャップを剥ぎ取ると、コルクが少し下がっている。これは期待できない。 コルクはクッキーみたいな甘い香り。真っ暗で僅かに透けている黒紅色の液体。アルコール度数は高そうに見えないが、何と14.8%の表記。典型的ボルドースタイルのスパイシーでフルーティな香りだが、開けたばかりなのに数日経ったような感じがする。 一口目が、美味しく感じなかった。最初の酸から後の香りまで値段に見合っていない。若干トロミで滑らかだが、味覚は刺々しい。ボディがしっかりしていて、飲み応えはあるけれども、余韻のフレーバーも収斂性も出来が良いとは言えない。 2018なので、寝かせれば良くなるかもしれないけど、それを期待して数年待てと言われるのは惨い。 実は、エノテカの1万円ワインくじで送られて来たものだが、明らかに在庫整理だし、紹介にはフランスワインしか載せていないのに、チリワインを入れてくるのは理解し難い。飲み頃とかも一切考えていない御様子。はっきり言って、高級じゃないです。リアルショップに置いているワインも状態の悪いものが多いし、問屋専門になったほうが良いのでは？とか思ってしまった。 いつものチーズは豚小屋のような臭いになるし、申し訳ないですが、点数は下げさせていただきます。

tacrock1