バルベーラ祭り！：その10 2011 バルベーラ・ダルバ ガッリーナ ラ・スピネッタ 3連休最後の1日は、午前中はテニスの振り替えレッスン、午後は掃除、洗濯、読書、次男の運転の練習に付き合ったりで、日中は何となく過ぎました。 夕食後、買ったまま放ったらかしになっていた、ブルーレイの『薔薇の名前』のことを思い出し、次男と鑑賞。 お供に選んだのが、映画の舞台となった北イタリアのイメージに近い、ピエモンテのワインです。 休日の贅沢気分に相応しい、メチャ重たい瓶を、キュポンと解き放ってあげましょう。 まず外観ですが、最近飲んだワインの中では、間違いなくNo. 1の濃さ！紫がかった黒？のイメージです。どういう傾きをつくっても、グラスの向こう側が見えません。恐ろしく凝縮した液体に見えます。 ディスクはぶ厚く、粘度の高そうな脚がゆっくりゆっくりと落ちて来ます。 香りは、まず沸かしたての生乳のようなミルキィなアタック！次いでシガーを思わせるスモーキーなフレーバー。生肉を連想する生臭さ、血の匂い⁉︎ よく熟した黒い果実、プルーンのコンポート、小さな赤い野生の果実、薔薇、鉄、柔らかな鉱物、甲虫の翅（笑） たいへん立派な、押し出しの強いバルベーラの香りがしますね。コレは、確実に好きなタイプです♡ 味わいは、意外に親しみやすく、確かに濃いワインですが、濃いなりにバランスが取れ、若いうちから滑らかさという美徳を備えています。酸っぱすぎて閉口するとか、渋すぎて舌の感覚を失うような心配はありません。（※個人差があります。私、酸と渋味に耐性が強いみたいな気がします） 強い果実味、強かな酸味、膨大かつきめ細かな渋味の、大きな正三角形が味覚の中心に形づくられています。それをベースとして、その他の味覚要素がさらに加わり、尖った多面体を形成している感じ。 熟成を経て本当の飲み頃を迎えると、尖った部分が削られて、全体が丸くなるのでしょうか？ もし、そうであれば、このワインのように、尖った部分が大きければ大きいほど、仕上がりの丸も大きくなるような気がします。成長を見届けたいワインです。 余韻は………………長いです。予想以上の長さに、自然に笑いが出てきて、ニヤニヤが止まらなくなります。長い余韻の中で、酸味や渋味が突然、再登場してきたりと、実に面白い現象も起こります。 また、ニヤリとしてしまいました。 さて、この映画はまともに観るのは20年ぶり？ぐらい久しぶりです。最後に観たのがVHSのレンタルですから、画質が全く違い、見えているものも全然違いますね。 ある意味「笑い」がテーマの映画ですが、テーマに忠実（？）というか、笑いの仕掛けがたくさん詰まった作品であることも再確認しました。 中世の修道僧が繰り広げる神学論争や、一癖も二癖もある登場人物たちの名前やビジュアル……笑いのツボが多すぎて、腹筋が痛くなるほどです。 ちなみに、映画にはワインは出てきませんが、舞台となったベネディクト派の修道院は、ヨーロッパ中にネットワークを張り巡らし、ジュブレイ・シャンベルタンやヴォーヌ・ロマネの大部分を所有し、ドイツでは、シュロス・ヨハニスベルクを保有していたりと、ワインに関わりの深い修道院です。 また、映画のロケに使用されたクロスター・エーベルバッハは、シトー派の修道院ですが、現在でも銘醸畑シュタインベルクを単独所有しています！ さらに、主人公が属するフランシスコ会は、アメリカ大陸にミッション（パイス）種を持ち込み、カリフォルニア（サン・ディエゴ）に最初のヴィンヤードをつくった会派だそうです‼︎ ワインとの関わりを念頭に映画を観れば、また違った楽しみが生まれそうですね。 写真のCDは、アンブロジオ聖歌という、グレゴリオ聖歌以前に歌われていたものです。ミラノの修道院に僅かに残されているものを録音したもので、映画の後に、久しぶりに引っ張り出しました。 映画の設定は14世紀前半、グレゴリオ聖歌の成立は13世紀ぐらいと推定されているそうなので、あの時代の修道院ではグレゴリオではなく、アンブロジオ聖歌が歌われていたのでは？という思考実験です（笑） 最後の蓮の花は、次男が今日、行田に出掛けて撮影した古代蓮です。薔薇じゃなくて恐縮ですが、連休の初日に小田原城の蓮をアップしたので、係り結びというか、締めの写真です（笑笑）

iri2618 STOP WARS

ラ・スピネッタ旨いですよね。バルバーラ祭り参加させていただきありがとうございます！バルバーラはガッリーナかビオンゾがお気に入りです。カディビアンという青いラベルのダルバもありますが、少し苦手です。なんか苦いですよね。ビオンゾよりガッリーナのほうが、少しマイルドというか飲みやすい印象があります。ビオンゾはパワフルです。家にあるので、そのうちビオンゾも飲んでみますね。2日目までたいてい持ちません。1日で飲んじゃいますから(笑)

ひろゆき☆☆

ひろゆき☆☆さま コメントありがとうございます。確かに美味しいですね！ラ・スピネッタのバルベーラは、過去に何本か、少なくとも複数の種類を飲んでいるはずなんですが、何を飲んで、どう美味しかったのか、まったく記憶にないんですよ。vinica始めて良かったです。昨日は、カヴァロットに引き続きだったのと、飲み始めが遅かったので、けっこう残っています。2日目もレポートしますね‼︎

iri2618 STOP WARS

2日目の模様を、追加します。 昨日と同じ、リーデルのラージ・ピノ・ノワールでいただいています。 2日目になって、さらに滑らかに、艶めいた芳香を放ち始めました。 香りのタイプは、果実とミネラルのミクスチュア。少しメタリック感のあるベリー香です。 ところが、香りの芯にある「何か」が、どうしても特定出来ません。 フランボワーズや鉄、グラニュー糖を焦がす直前のキャラメリゼのニュアンス、サワーチェリーのリキュールなどなど、芯の周りの要素は、いろいろ推定できるのに、周りをぐるぐる回ることしかできないもどかしさです。 ちょっと官能的な香水のようなトップノート。この痺れるような香りを、何と呼べば良いのでしょう？ いま、この時点で、きちんとした答えを持ち合わせていないのが、何とも痛恨の極み。どなたか、良い回答、良い謎解きをご教示頂けれ幸いです。

iri2618 STOP WARS

いま、最後の澱混じりの部分をグラスに注ぎました。最後の一杯は、揮発酸の香りがとても強く、それまでのグラスと一線を画しています。 ただ、嫌な感じはなく、この品種の特徴&魅力である、甘さと親しみやすい俗っぽさを、とても良く表しているように思います。 この一杯が永遠に続けば良いのにと、ついつい埒もないことを考えてしまいました。

iri2618 STOP WARS

カ ディ ピアンは試しましたが、こちらは まだでした。 回りにスピネッタ好きと、言っときながら ライオンでさえまだ未飲です...(TДT) ちなみに リディア シャルドネが コジモ家の星5ワインなんです♪

こじも

コジモ三世さま コメントありがとうございます。ピエモンテまでご出張いただき、恐縮です！上のほうにも書きましたが、過去の記憶がなく、スピネッタ同士の比較ができません（涙）。バルバレスコも、「濃ッ！」程度の記憶しかなく、ライオンは、当たり前のように未飲です。ここんちは、大公殿下のお膝元でも、ヴェルメンティーノとか面白い白もつくっていますね！シャルドネも未体験ですが、白のつくり手さんとしても注目しています☆ 殿下のスピネッタ・レビュー（バルベーラ希望）、期待していますので、ぜひ♡

iri2618 STOP WARS

ラ・スピネッタのバルバレスコといえば何色でしょうか？個人的には赤のスタルデリがうまいかなあ、と。青と緑も美味しいですけど、ちょっと味わい暗めな印象。ライオンといえば黄色のカンペですかね？最近なで肩ボトルじゃないバルバレスコとバローロが増えてて名前が覚えられません。ラベルが赤っぽいやつですね。 最近ラ・スピネッタもトスカーナもありますが、美味しいのは絶対ピエモンテですね。 コジモさん、はじめまして。私もリディアシャルドネ好きですよ。ソーヴィニオンブランより断然美味しいです！！

ひろゆき☆☆

ひろゆきさん はじめまして！ まだまだ ワ飲歴が浅いので、なかなか お二方の様にはいきませんが、宜しくお願いしますm(_ _)m あっ、ライオンとは カンペバローロの事です。

こじも

ひろゆき☆☆さま なるほど、色で覚えるのですね！私は、バルバレスコは、たぶん緑と青かな？バルベーラは、黒（ありました？）のような…やっぱり覚えてないですね〜（笑）

iri2618 STOP WARS