久しくワインと会話をしていない。最近のお酒は、ウイスキーやビール、チューハイ。どーしても、肴は脂っこいものや、スパイシーなものを合わせてしまう。いつからだろう、人はよくコロナ禍で食生活が乱れたというが私は違う。むしろ、コロナ禍の方が自宅で食事やお酒が飲める幸せを噛みしめていた。昼はサラダを食べ、夜はワインの肴にチーズやドライフルーツといった素材の味を楽しむ夜の時間だった。その時間は決まってジャズかクラシックピアノを聞いていた。しかし、今のように気軽に外食が楽しめるようになると、その貴重な優雅な時間を忘れてしまう。今は酔うためにお酒を飲んでいる。違う。一人夜の時間に思いにふけ、ワインとの会話を楽しむことが求めた時間だったはずだ。このワインはテイスティングをすること無く、今ラスト１杯になっていた。もう一度、ワインを楽しむ時間を取り戻そう。フランスボルドーのオーガニックブラン。スッキリとした味わいで、やや柑橘系酸味があるが、後味は非常にスッキリするので、余韻は少ない。ワイン単体で飲むのも良い。万人受けする安定感のあるワインだ。

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