メルシャンの、オーストラリアとスペインのブレンドワイン。品種は表記が無いが、安定のカベルネSだと思う。ヨーカドーで約960円。 外観はやや黒みのある赤みが強いガーネット。やや深みのある色調だが透明感は高く、グラス底が僅かに覗く。脚の輪郭はしっかり出て、全体で垂れる、しっかりめの13%。 香りは閉じていて、嫌な感じではないがケミカル臭がある。また金属栓だがコルク臭のような乾いた木材のニュアンス。僅かにハーブ的な青みのあるイメージもあるが、よく分からない。 アタックはややツンと来る尖りのあるアルコール感。僅かにエグみのある渋味と、シュウ酸のニュアンスの酸味。アルコール感は熱を感じる熟れてない感じ。 甘味は殆ど感じない。果実味のニュアンスもあまり無く、辛口で黒胡椒のホールのニュアンス。 渋味はややエグみを伴い、コルクや樽の乾いた植物的な苦味のニュアンス。タンニンは舌をピリつかせる程度とそこまで無い。 酸味はツンとしたシュウ酸的な棘のある感じ。酸はキレもなく伸びもなく、ぼやけたイメージ。 全体的に、かなり固いイメージ。やや黒胡椒を感じるスパイシーさはあるが、全体的に閉じていて固く、無個性。無個性故に、ややで収まるエグみが目立ち、飲み応えはあまり無い。飲み口はややスパイシーなので、中辛口。しかし複雑味も厚みも無いので、ボディとしては微妙にミディアム寄りのライトボディとしか言えない。アルコール感は粗く、頬が火照る感じはあるが、刺々しく熟れていない。味わい自体は薄く、しかし尖った味わいのアルコールとエグみが目立つ、つまらないが安価く酔えるワイン。正直、ワイン初心者には絶対にオススメ出来ない。メルシャンのワインの中でもガッカリ。

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