15%セミヨンがブレンドされています。アルコール分は13.5% 香りはオーク、レモン、ミネラル等。エレガントでブルゴーニュに近い印象。 味わいも樽香のしっかりしたムルソーのような感じです。フレンチオークを使用しているからか、ブラインドだとカリフォルニアのソーヴィニヨンだと解らない気がします。 時間が経ち、温度が上がってくるとグレープフルーツのニュアンスも表れます。しかし、10年以上経過しているにも拘わらず全く熟成のニュアンスが感じられません。酸は穏やかですがかなり力強さが残っています。 ポテンシャルが相当高いか、若しくは熟成による品質の向上がなくただ「長持ち」するワインなのかもしれません。 Fumé Blancという名称は、米国ではそれまで甘口に仕上げられていたソーヴィニヨンと区別するためにロバートモンダヴィが1971年から販売したもので、この小樽で熟成された辛口のソーヴィニヨンは商業的な成功を収め、その後も世界的なブームとなっていきます。

Takeru Saga