確かカルディで約1200円のイタリアのスパークリングワイン。 外観は輝きはそこまでないが、透明感はかなり高い。色味はやや薄めの吟醸色。中程度の泡が多く立ち、引いた後も細かめの泡がずっと立ち続けて滞留する。脚は輪郭が細く出る、弱めの9.5%。 香りは冷やしている事もあり弱いが、仄かなパイナップルやバナナの南国フルーツのニュアンス。甘やかな香りだがすぐ消える。 アタックはやや荒めの泡の刺激で、そこまで膨らまない。存外甘味は控えめで、ふんわりと柔らかな酸が主張する。僅かに植物的な収斂感もある。 甘味は香りの通り、パイナップルやバナナの甘やかな南国フルーツのニュアンス。但し余韻はほぼ無く、切れ味のある感じ。全くベタつかないので、飲みやすくさっぱりした飲み口。 渋味は殆ど無いが、僅かに植物的な収斂感がある。甘味に似て、パイナップルの甘い酸のような収斂感。若干のエグみも植物性のものという範囲に収まるが、主体の甘やかな酸、というニュアンスを僅かに補強する感じ。 酸味は一応主体的。ふんわりと柔らかな酸は、やはりパイナップル的なニュアンス。甘味自体は弱いものの、甘やかなニュアンスはしっかりしており、酸味も甘やかと言える。ただ、余韻はかなり短い。南国的な甘やかさはしっかりしているが余韻が短く、さっぱりした甘やかなイメージが強め。 全体的に南国的な甘やかさがありつつ、切れ味のあるすっきりした飲み口。泡感はやや荒めで、割とお腹に溜まる。度数は9.5%で弱めながら、割とキックが強く出る強めの熱感。泡感は割と雑と言うか、荒めな割に膨らまないが、腹には溜まるので今一つ。 マリアージュ的には、肉には合わず、カルボナーラにも合わず、やや生ハムには合う。意外な事に、ただの味噌汁には結構合ったのが不思議。やや荒めのアルコール感と、さっぱりめの飲み口が、コクのある味噌汁や、塩気のある生ハムに合った様子。 飲み応えとしては、南国フルーツ的甘やかさは中甘口寄りの甘口。ボディとしてはライトボディ。切れ味はあるが、食中酒としては南国的なので、食後に塩気のある食事とゆっくり飲む方が合っている気がする。

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