力強く優雅。カリフォルニア、オーボンクリマのラーム・ド・グラップ2016 2020年、ひとつの仕事を発注して、その仕事が完成したら開けようと思って買ったワイン。今年、ようやくそのプロジェクトが目標に達したので、お祝いに開けました。 　 重い瓶。コルクも9年熟成ということで、普通に引っこ抜こうとしたらぼきっと折れました。瓶に残った4分の1を、瓶を斜めにしてそーっと抜栓。 グラスに注ぐと、エッジが褐色がかったかなり淡いルビー。香りは台湾で飲んだ烏龍茶のような澄んだ鉄観音に、カシス、オーク、ハーブが重なるエレガントな印象。研ぎ澄まされた質感で、フォーカスが一点に収束していくタンニン。透明なのに骨格があり香り高く、素晴らしいピュアネスをもったワインです。　 敬愛するジム・クレンデネンさんが作った2016vt.は全く期待を裏切らない味で、2024年のNo. 1ワインはこの一本に決定です。

knami