先日飲んだ同銘柄カルメネールに引き続き、カベルネＳ。 外観は赤みの強い、黒みのある深いガーネット。輪郭は少しくすんだ色味。 ワインの脚は、輪郭が出るが垂れる程ではない。 香りは独特で、スモーキーな樽香、煙草葉のしっとりとした香りの他、苦味を感じる土の印象や、やや漢方薬もある。 飲み口は意外にも滑らか、シルキー。ただタンニンは弱いものの少し粉っぽい印象がある。 アタック自体はかなり弱く、水っぽさもあるが、渋味が何とか支えている印象。アルコール感は12.5%ながら、あまり感じないが気付いたら酔いが回る厄介なタイプ。ただ自然なアルコール感、とは言い難い微妙な感じ。 甘味は感じられないが、葡萄の皮のニュアンスは受け取れる。 酸味は風味付け程度という感じで、殆ど表れない。渋味に隠れて僅かにリンゴ酸系の切れ味ざ見えるが、余韻はほぼ無いくらいの存在感。 渋味が主体で、荒々しいと言うよりは荒削り、大雑把という印象。ただ渋味自体はキメ細かさも感じられるので、チグハグ。前述のように粉っぽい舌触りは今一つ。渋味の範疇としては、一応果実らしさは見えるものの、水っぽさがあり、主体的ではあるが存在感を示せていないような。 金欠気味なので安価ワインを開拓してみているが、中々難しい……。

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