Fattoria Aldobrandesca Aleatico Sovana Superiore
ファットリア・アルド アレアティコ ソヴァーナ・スペリオーレ

2019 ファットリア･アルドブランデスカ　アレアティコ　DOCソヴァーナ・スーペリオーレ　トスカーナ/イタリア 火曜日のワイン。 家族のナイトキャップ用に開けて7〜8日ぐらい経過したトスカーナの陰干しの甘口。 キレイな果実感をしっかり残したチャーミングなつくりで、ルケとモスカート・ローザを足して2で割ったような香りと味わい。 外観は普通のやや淡いガーネット、いや濃いめのルビー？ いずれにしても、見た目は普通の赤ワイン。 グラスからは、ラズベリーとブルーベリー、赤いバラ、ヴァレンシア・オレンジ、オレンジピール、チョコミント、シナモンやナツメグ、そして微かに桜の花（！）の香り。 口に含むと、やだコレ、美味しいじゃないですか⁉︎ 十分な甘みとそれに見合った酸が存在していて、かなりの甘口なんですが、とても爽やかな飲み口です。 単独でデザートワインとしても楽しめますが、チョコレート系のスイーツに合わせても抜群に合いますね。 私は、オレンジピールをブラックチョコでコーティングしたオランジェットと一緒にいただきましたが、至福の組み合わせでした。 残念ながら用意がなく試せませんでしたが、最後に香りの取れた桜に合わせて、「道明寺」とか「長命寺」と呼ばれる桜餅も合いそうです。 まったく余談ですが、実家の隣が和菓子屋さんで、春になるとその店の名物の桜餅を毎日のように食べていたものでした。 実家は西日本にありましたが、その桜餅は関東タイプの長命寺風で、小麦粉を薄く焼いた淡いピンクの皮で上品な甘さの漉し餡が包んでありました。 餅に巻かれた桜葉は、しっかり塩漬けされた極々薄いもので、お餅と一緒に食べて味が完成するようになっていました。 桜餅については、先の「道明寺vs.長命寺」と並んで、葉っぱを「食べる/食べない」も、よく論争のテーマになりますが、私は断然「長命寺&食べる」派です。 さて、このワインには、1995年にブリストルで結成されたエレクトロニカ（ジャンル的には多分…）ユニット、アルファ/Alpha. のデビュー・アルバム『カム・フロム・ヘヴン/Come from Heaven』（1997年）を。 ブリストルといえば「トリップ・ホップ/Trip Hop」の発祥地。もしやこのアルバムも？ と、脊髄反射的に考えてしまいますが、彼らの音楽はヘビーでもなければダウナーでもない、極上のチルアウト（Chill Out）ミュージック。 アルバムタイトル通り、天国から来たみたいな、暖かくメランコリックで浮遊感のある美しいメロディやサウンドプロダクションが堪りません。 もう25年、四半世紀前の作品なのに、まったく古びないどころか、熟成でより磨かれ、洗練を加えたような天上の軽やかさが漂います。 アルバムのジャケットには、少しセピアがかった暖かな色調のビーチ？っぽいヴィジュアルが採用されていますが、個人的には桜の花びらがふわりと舞っているような春の宵のイメージもアリだと思っています。 季節的に、夜桜見物のBGMにサイコーかも？ですね。 目の前のアレアティコとは重心の高さが共通していて、とても自然に馴染み、音楽と味覚の境界がないかのように溶け合っているようです。 頭の中で、微かな香りと心象風景を勝手に結びつけ、強引に「出会いもの」にしてしまったような牽強付会はありますが、素晴らしいペアリングを楽しませてもらいました。

イタリア、トスカーナ。 届いてから500mlボトルなのに気づいた…。 アレアティコとはイタリアの一部の地域で作られる貴重な葡萄らしい。 香りはブルーベリー、プルーンなどの果実感にバラ、強い紅茶の香り。 口当たりはとろっとしていて、まるでシロップのよう。味わいはラズベリー、プルーン。煮詰めたジャムのような超濃厚な甘口。後味はあまり変化せず、終始濃厚なシロップのような味が続く。 これはスイーツと飲むワイン。とくにチョコ系と相性がいいと思う。単体ではかなりクセが強いので好みが別れそうなところ。

赤の極甘口。チョコレートとあわせて。

ルタペ誕生日会締めは、赤のデザートワイン。アルアティコ ソヴァーナ スーペリオーレ。珍しいワインかな？。とても美味しく。ややびっくり。

あっ、甘い…