南アフリカ、KWVの「NV ラボリー・スパークリング・ブリュット」です。 淡いベージュの色調に細かい泡。 香りにはレモンと洋梨といった柑橘系果実。 爽やかな香りの中に、少し酵母のニュアンスも感じます。 味わいには、柑橘系果実と少しの木成り果実が十分に感じられます。 溌剌とした酸味と、ほんのり感じる苦味とアミノ酸系の旨味。 爽やかさと充実感が上手に両立。 白身の焼き魚に少しレモンをふって。 この旨みは、もしかしたら白身魚の西京焼きなどにも合うかもしれない。 30〜40分経つと酵母のニュアンスが消える代わりに、香りと味わいの両方に蜜のようなニュアンスが生まれてきました。 より豊かに、華やかに。 初めの頃とはまた違う、煮物などにも合わせられそうな感じがしてきました。 食事に合わせられて、変化も楽しめる。 価格も手頃でコストパフォーマンスの高いスパークリングワインでした。

末永 誠一