『No.1113 味わいの空洞化』 【フローラ・ピュア/NV(2017・2018)年】 ブランド・ブロス/ドイツ・ファルツ ・ドルンフェルダー100% 合わせた夕飯 ・目玉焼きハンバーグ ・ピーマンと椎茸の焼き浸し ・にんじんのチーズ焼き 抜栓し、グラスに注ぐと、思いの外濃いめの色合いに少しびっくり。アルコール度数10.5％と明記されてたので、淡い色合いかな…と勝手に思ったり。ブルーベリーやプルーン、木苺のような果実香と共に、腐葉土的な要素と柑橘っぽいニュアンスも感じたり。 一口飲んで、見た目の色合いに反して、フレッシュでライトな飲み口。ただ軽快ではあるが、テクスチャーが少々ささくれだっているかのよう。そして酸味が強い。それこそ柑橘のアレだ(どれだ？)。 フレッシュでライトな飲み口に、ささくれだったテクスチャー。心持ち強めな酸味ではあるけれど、コリっとしたミネラル感も手伝ってか比較的飲みやすい。がしかし、このワイン、旨味をあまり感じない…あくまで主観ではあるが。 果実味が比較的豊かで、強い酸味、その間にあるであろう旨味がごっそり抜け落ちているかのような錯覚に陥るのだ。 出汁っぽいさと言うか、なんというか…言葉にしづらいが、そういうこと(どういうこと) ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ