テーマ別試飲4 アリス エ オリヴィエ ド ムール こちらは割田屋でひょっこり見つけた熟成ソーブラ！ネットでも熟成ものもソーブラも見当たらないので超ラッキー？こういくのは、保存してる人はいて、数は残ってると思いますが、入手は困難ですね。 色は複雑で綺麗なゴールド。少しだけ暗い(ナチュールにありがち)。熟成がハッキリと分かる。 昇華しつつあるがまだまだハッキリした草香、しなやかな茎のニュアンスと、ミネラル、旨味が混ざった香りが印象的。立体的な草香。 ミネラル感も素晴らしく、シャブリを思わせる、豊富で一定の堅さを感じる立体的なミネラル感。 クリームブリュレ、バニラ、蜜。地域や品種からくる独特なニュアンスと、良い白の普遍的なニュアンスが共にある。 弱まってはいるものの、この造り手らしい優しい酸も感じ取れる。 後味にミネラル、蜜、旨味、クリームブリュレが長く強く残る。 ちょっと焦げたような苦味を感じる。唯一の負の面で、ここだけ見ればオーバーな熟成ってことかな。 印象的な草香とシャブリに近いミネラルは、まさにシャブリの付近でソーブラを造るサンブリの特徴そのものか。普通に見かける若くて安めのサンブリではわからないことを一気に教えてくれた気がする。 それ以前に、こんなワインがここまで綺麗に熟成していることが本当に素晴らしい。さすがの一言。 まとめ 技術と人柄が揃ったワインは本当に素晴らしくて、滅多に巡り会えない。いわゆるグランヴァンとは違う価値観に気付けるのが何よりの収穫。 個性があり、どのブドウでも上手く仕上げる醸造能力があり、ナチュールだけど熟成もOK。言うこと無し！もっと良い畑を持っていれば…という気持ちはあるが、それだと高くなっちゃうのでこれでOK。 ワインはどの要素もレベルが高いのだが、特筆すべきは酸。高品質ながらも柔らかくて優しい。技術と人柄の賜物。 単純に美味しかったのは写真左のピノだけど、真ん中の南仏がなんといっても感動的。次は本懐のシャブリを中心に飲んでいきたいと思います。

hamuito