「ミッシェル・シャプティエ・ペイ・ドック・ルージュ2012」南仏ラングドック・ルーション　I.G.P・ペイ・ドック　グルナッシュ種、シラー種。 造り手：M・シャプティエ　1808年創業。創設者ポリドール・シャプティエ氏以後も、代々シャプティエ家によって会社は守られ、現在は７代目ミッシェル シャプティエ氏。自社畑100％で、ビオディナミを実践。全ての畑がエコセール（ECOCERT：仏農務省認定機関）による有機農法認証を受けており、自身も「ビオディナミ欧州ワイン醸造家連合」の副会長。パーカーさんは16回も彼の造るワインに最高満点100点を付けているとか。モットーは、「畑によって異なるテロワールの個性や微妙なニュアンスの差が、そのまま写真のように写し取られたワインを造る事」。本拠地は、タン・エルミタージュ村。ローヌ河の奇観と言われる畑は、すり鉢上の巨大な丘の段々畑で、左岸に位置する。ローマ時代に起源を持ち、13世紀、アルビジョア十字軍に参加した騎士のG・D・ステランベールが、ここに隠棲し（Hermitageは「隠者の庵」の意）、この地の葡萄畑を開墾したと一般には言われている。 17世紀には仏宮廷の御用達ワインで、18世紀にはその色調の濃さが見込まれて、ボルドーの補強用にも使われ、シャトー・ラフィット・ロートシルトも混ぜたと言われている。1996年から、ワイン・ラベルに点字を加えている。赤いベリー類やカシスを連想させる瑞々しい香り。ジューシーな果実味。タンニンの力強さ、そして豊かな酸味を感じる。味わいは深くがっつり飲みごたえがある。ミディアムボディ辛口。ヤマダ電機500円。

Yasushi Mori