『No.935 空気？』 金曜から土曜にかけて、個人的にくさくさした感じだった。なんちゅうかやることなすこと今一つ抜け切れる感じでなく。運勢的にもこれまたプチ不幸が。 こんなくさくさした感じでも、週末に家族と過ごすと不思議に穏やかな気持ちになっていくのが不思議。家族と共に食事をしたり、街を闊歩したり、馬鹿話に花を咲かせながらコーヒー飲んだり。 家族っていいもんだなとほんと思える。これからもこうでありたいな。 そんな今夜の夕飯のメニューは… ・デミグラスソースが入ったミルフィーユカツ ・エビとホタテとジャガイモのハーブグリル ・スモークサーモンのサラダ ・ホワイトアスパラのサラダ ・焼しそ巻き これにご飯と味噌汁といった具合。今夜はデパ地下でお惣菜を買って帰ってきた。そして今夜はフランスはラングドッグのドメーヌ・フォン・シプレ、プルミエ・ジュ2019年をお供に。なんとなく白が合いそうなメニューであるが、キュキュッといただける赤を所望していたので、こちらをセレクト。グルナッシュ70％にカリニャン30％といったセパージュ。 抜栓し、グラスに注ぐ。おぉ、もうロゼなんじゃないかと思ってしまう淡い色合い。そしてシャバシャバなサラリ感強めの液体。香りの方はベリーやチェリー、アセロラのようなチャーミングでキャッチーな果実香。我慢できずに一口…あ…あ…軽い。スルスルーっと口中から喉元に染み渡っていく。素敵だ！まるでエアインチョコのように軽く軽快な液体感。空気か？これ！ たまらずもう一口…クランベリーやアメリカンチェリーのような果実味。そして紫蘇。かなりライトなボディ。なのにこの存在感はなんだ？キュートな果実味と共に感じるのは、どことなくハーブなニュアンス。ハーブというか茎。ほのかなスパイシーさ。 サラダ主体の今夜のおかずに実に合う。邪魔をせず、かといって素っ気ない感じでもなく。程よい寄り添い具合。だけどちゃっかり爪痕は残す感じ。個人的にはホワイトアスパラのサラダとの相性の良さが意外で嬉しい。あと宮城名物のしそ巻きとも。味噌とクルミを練ったものに砂糖を加えしそで巻いたものとグルナッシュやカリニャンが合うなんて。 とても美味しくいただけたのは、食事自体も良かったが、プルミエ・ジュの力も大きかったであろうと思うわけで。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ