5つ(cinque)の土地(terre)とゆう意味をもつ、リグーリア州の断崖絶壁の海沿いに並ぶ村々。もとはと言えば都市国家ジェノヴァが防衛拠点として築いた人口集落なので、炭鉱村や軍艦島あたりと同じで、とにかく利便性は最悪。今でこそトンネル掘って電車が開通してるけど、昔は基本的には船か、もしくはけもの道のような崖沿いの道でしかお隣の村にアクセスできず。そう、まさに秘境なのです。 観光地化されて、世界遺産にも登録され、今やリゾートの名所として世界中から人が訪れ、狭いビーチやお店の並ぶ路地には人が沢山。カプリ島やアマルフィと似たような光景の北イタリア版が、まさにそこにあります。 しかし、村から見上げたら首が痛くなるようなこの急な絶壁に、よーく見るとびっしり並ぶペルゴーレ(ぶどう棚)を間近で見てやる、と思う訪問者は数少ないでしょう。 少なくとも、アロハシャツとサンダル、浮き輪を片手に電車から降りてくる人たちは、崖の上には興味ないでしょう。。 そうです！僕ひとりで崖登ったんです！笑 悲しいかな、僕だって本当はビーチで眩しいビキニギャル達を目に焼き付けたかったのです。でも、2001年、このチンクエテッレの村のひとつ、モンテロッソ・アル・マーレに降り立った僕は、バックパックひとつ、女性経験もひとつ(涙)、みたいな冴えない旅行者。ビーチは初めに一度立ち止まって無言で眺め、、うん、ホテル探そう、と踵を返して立ち去りました。(￣▽￣) まだ飲んだワインの話はしませんよ？？ とにかく、そんな現代の煌びやかさのベールに覆われたチンクエテッレの桃源郷的な魅力、そして、ほんとにこんなとこでブドウ作ってんの？とゆう興味に突き動かされ、安宿(といってもちゃんとリゾートチック。ご主人には、次回は誰かと来いよと忠告される)に荷物を置いた僕は、勇み足で崖を目指しました。 村の外れには、隣町ヴェルナッツァに続く山道の入り口(写真6枚目)。ここまでくると人気もなく、たまーにハイキングしてる人が通るくらい。 これを登っていく事で、崖に並ぶぶどう畑の中を練り歩く事ができるのです。興奮して登山スタート。写真にある通り、ヴェルナッツァまでは約2時間。向こうでの滞在時間も考えると迷ってるヒマはありません、帰りに暗くなったら100m近い高さから海に落ちちゃいます。 ぶどう畑も石垣なら、階段もゴツゴツの石。先人の苦労を偲びつつ、やっぱりおとなしくビキニを眺めていたほうが、、と思いましたが、その邪念も吹き飛ばすような絶景が見え始めました(写真2枚目)。 整然と並ぶペルゴーレたち。その隙間を巧妙に縫って張り巡らされているモノレール式トロッコ。こりゃ、、すごい作業ですよ、ここでブドウ作るのは。漁業だけでも生活は出来るだろうに。結論、イタリア人はほんとワインが好き。笑 無事にヴェルナッツァまで着くと(写真4枚目)、ここも写真で良く見るようなキュートな街並みで、どこから来たんだとゆうくらい人が密集してましたが、やはり同様に崖を見上げたら、斜面とゆう斜面にぶどう畑。もはや執念すら感じます。 ちなみにこのヴェルナッツァ村は、サンジミニャーノでも有名なヴェルナッチャ種の故郷と言われてますね。 今回、これまた久しぶりにチンクエテッレのワインなぞ買ってみたので、懐かしくなり訪問記にしてしまいましたが、みなさんもチンクエテッレ行く機会があったら、絶対崖を登って下さいね？？ 水着なんか持って行ったら、僕がサメの被り物して海から襲いかかりますのでね！ 最後に、ワインレビューです。 花梨やラ・フランスのような甘美な果実香と、紅茶、シトラス、アニスのような、濁りを感じる香りの質感。シュール・リーによるためか、酵母の抜け殻のようなシャリっとした酸味と、まろやかさ。野草の中を這っているようなワイルドな感覚がふくよかなボディに混ざり、とても個性的です。 ヴェルメンティーノによく感じる潮の香りは薄いような。ボスコとゆうチンクエテッレ地場品種が主体なので、それがフラワリーにしてるのかな。ボスコ(森)だけに、もしかしたら崖のかなり上部、山頂に近いとこに植えられてるのかもしれないですね。 訪れた時、チンクエテッレのトラットリアで出てきたハウスワインも勿論チンクエテッレワインでしたが、もっともっとドライで淡麗だった気がします。 マルケシリーズの裏番組で、リグーリアの海岸からシリーズも始まるかもしれません笑 最後まで読んでくださった方、ありがとうございます(o^^o)

yutaro☆

私も 崖の上が気になりますが、 ビーチにビキニギャルが居ると知った以上 訪問した際には...(笑)

こじも

チンケテッレって、そんな過去があったんですねー。普通にアロハシャツとサンダルで、リゾート気分で行ってみたいと思ってました 笑。 でも、こんな葡萄畑があったら見過ごせませんねー(^^)

ピノピノ

以前、私もチンクエテッレに行きました。 良い街ですね。

Hiroaosta

途中まで読んでから「実はうっそーん♪ 写真もネットの拾い物だもんね！」なんて言い出すんじゃないかとドキドキしました。 真実のようでホッとしています。 でも本当は崖を降りてからビーチで水着のお姉さんの写真撮ったんですよね？ vinicaはあとから写真の追加が出来ないから、あうあう…なんて言い訳は通用しません(^^)

末永 誠一

コジモさん 崖の下もポニョポニョですよ！！(意味不明！)

yutaro☆

ピノピノさん 間違いなく、リゾートです！ ただ、きっとピノピノさんは畑や高低差が気になり続けて、バケーションどころではないでしょう！

yutaro☆

Hiroaostaさん 素敵な観光地ですよね〜(o^^o)自分は訪れるまで、リグーリアにこんな風光明媚な場所があるなんて信じられませんでした。でも、良く考えたらフランスのコートダジュールから地続きですもんね！

yutaro☆

末永さん テッテテーッ！とドッキリの看板出したいとこですが、物好きな若かりし僕は行ってきました(o^^o) お姉さんのナイスショット撮ってたらなあ。。 1枚目のワインの写真を省き、そちらを掲載してたかも！笑 今なら、あの時みたいにチキンじゃないので、いつか行けたらレビューします(何の？？)

yutaro☆

最後の写真の階段、葡萄畑がなくても登りたくなります(^^) 本当に素晴らしい景色ですね♫ ビキニギャルは翌日の楽しみにとっておいたんですね（笑）

Yuji♪☆

ゆーじさん 確かに何やらそそられる階段ですよねー！頑張ったぶん景色は清々しかったです、戻ってから食べたペスカトーレと白ワインも美味しかった(o^^o) と、、自信満々に言いたいんですが、なにぶん15年以上前の記憶で怪しいなあ笑 あ、翌日ジェラート食べながらこっそりギャル見学してたのバレましたか。。

yutaro☆

わたしは2年前にチンクエテッレ訪れて、現地でも飲んだし空輸で買い込みました。 なんか飲めなくて残っているラスト2本、暖かくなったら開けようかなと。タコつまみで飲むのが好きです(^^)

たく

電車を使わずにわざわざ二回くらい山越えを敢行したニックです( •̀ .̫ •́ )✧ チンクエテッレはスペツィアから船でモンテロッソまで船側の景色を堪能しつつ上陸して一軒ずつ回って行きました。 僕はぬかりなくナイスショットも撮りました(￣▽￣)イタリア女性経験がひとつ、ですか？笑

大ニック

ジャンは5枚目の写真に釘付けになりましたねぇ、イタリアもスペインも、フランスも海に近い街のテラス付カフェって同じ匂いがしますね( ˘ω˘ )、、本当にリグーリアに旅した気分になりました！ありがとうyutaroさん♪(´ε｀ )

Gianfranco

私、４枚目のお写真が気になりました。屋根が赤い家ってフィレンツェなど、imageありますけど、リグーリアは壁がピンクや黄色なんですね。海の青緑によく映えて異国情緒感じました♪ 山肌に見えるサボテン？と共に～✨

みか吉

チンクエテッレに行かれたのですか！ まさに秘境のイメージでしたが、 yutaroさんまじリスペクトです✨ (若者風に言ってみましたが…) サメの被り物してたら みんな逃げちゃいますよ（笑） ボスコ主体って、 見つけたら飲んでみたいです❤️

toranosuke★

たくさん コメありがとうございます！現地で選んで買われたんですか〜それは愛着もあるでしょうし開けづらいかもしれないですねえ(o^^o) タコをツマミとはイタリア人かスペイン人のようですね！ 二年前なら、僕なんかより今のチンクエテッレをご存知なんですね。色々お話伺いたいです。フォローもさせて頂きましたのでよろしくお願い致します(o^^o)

yutaro☆

Nick Grande氏 さすがあ、行かれてるんですね。しかも海路から攻め込んでるとは！ チンクエテッレ、志摩に似てるとか似てないとか？？むしろ三重あたりの風光明媚なあたりにチンクエテッレ村を作ってほしいです。 そう、あれはどこの国の子だったか、熱い夜でした、って残念ながら異国系女子ではありません！

yutaro☆

ジャンさん そうそう、みんな同じ毛色ですよね〜 あのテラスの庇が、ハンドルくるくる回して出し入れするビニール製のやつですよね。 海沿いの街にはいつの時代もロマンがありますもんね。僕は魔女の宅急便で幼少期に刷り込まれましたよ( ^ω^ )

yutaro☆

ヌメロさん 男もサメで自信を取り戻すってかな？！(再利用) そんな深夜番組や週刊誌の後ろのほうの広告みたいな売り文句すら、なんのことか分からない青二才が、リゾートにひとり。そらもうブドウ畑でも見にいくしか道なしですよ(^^) でも、チンクエテッレはヌメロさんも行ってみてほしいです。トムクルーズみたいな彼氏と。そしてそこに遅いかかるチェリーシャーク！

yutaro☆

みか吉さん イタリアは地域によって建物が整然としてて綺麗ですよね！ フィレンツェやシエナ、あのあたりは市街地法みたいなので色指定されてるはずです。 リグーリアは、ひとつひとつの建物がカラフルですね！女子ウケ間違いなしな感じ笑 チンクエテッレもそうですが、ポルトフィーノ、ポルトヴェネーレなんかも最高です。 そうそう、サボテンが何故かある！と思って写真撮った記憶あります(o^^o)

yutaro☆

トラさん チンクエテッレ、大学生の悪ノリみたいな感じで行ってみたので、今思えばよく行ったよなあと思います。 言うほどは秘境じゃないんだけど、すこしメインの観光ルートから外れるので、スケジュール泣かせかもしれないですね。日本観光なら、京都や東京のコースに新潟を加えるようなもんで。 自分はこの時のイタリア旅は、シエナ、モンテプルチャーノ、チンクエテッレと、ワイン目的で絞ってたので、ひとりリゾートはこたえました笑

yutaro☆

フォローありがとうございますこれからも素晴らしいワイン情報宜しくお願いします

Bentu3112