ユベール・リニエの、サン・ロマン・ブラン、2017vt.です。 ムルソーの西にオーセイ・デュレスがありますが、その更に西にあるサン＝ロマン。1947年までは、オート・コートでド・ボーヌの一部だったものが、当時の市長の尽力もあり、コート・ドールを構成する村に加えられました。 標高350〜410mで、コート・ドールでは最も高く冷涼、石灰質でシャルドネ向きの土壌とのこと。 造り手のユベール・リニエは、今から約10年くらい前まで、かなり身内で揉めていたようですね。どちらが正しいというものではないのでしょうけど、ワインの世界、特にブルゴーニュでは、こういう話は付きもののようですね、、、。お金、想い、突発的な出来事、色んなことが要因で、揉め事になるようですが、完全に無くすことは難しいことなのでしょう。 二分化されたワイナリーは、今は収束して一本化されているようですが、造られたワインは、10年間ほど二手に分かれてリリースされていたようです。 柑橘に軽く甘いコンポートの香り。ハチミツに、樽から来るのでしょうけど、珍しい生木の香りがします。 爽やかな果実の酸味を感じるエントリー、数秒後にはふくよかでオイリーな感覚。口中でも微かに木質のニュアンスを感じます。ローストされた樽というより、薪というか生木っぽい。そして長いミネラルの余韻。 ジューシーでございました。

okok530