ピノ・グリージョ（グリ）の旅・その8 2015 トラミン ピノ・グリージョ ケラーライ トレンティーノ・アルト・アディジェ/イタリア 8月に始めたグリージョの旅も、1ヶ月半かかって、地球を一周、旅のキッカケとなった、イタリアの北部、トレンティーノ・アルト・アディジェの南チロル地方に戻ってきました。 作り手のトラミンは、アルト・アディジェの熱意あるブドウ栽培農家が集まった協同組合だそうで、トレンティーノ・アルト・アディジェ州のど真ん中あたりに位置しています。標高250～700mの畑から収穫されたぶどうを使って素晴らしく上質なワインをリリースし続けています。 トラミンと言えばゲヴュルツトラミネールですが、ピノ・グリージョもなかなかみたいですよ。 外観は淡いペール・イエロー。とても澄んだ見た目で、見るからに冷涼感があると言えば、いくらなんでも先走り過ぎでしょうか？ 香りは、控えめな柑橘系とハッキリした洋ナシ、微かに生姜の絞り汁、そしてなぜか僅かにスモーキーなニュアンス⁉︎ 口に含むと、ほどほどの厚みとほどほどの酸味、そしてほどほど果実味。極端なところのない、ほど好い加減の味わいです。 生姜的な苦味は、もはやお約束な感じですが、少し塩っぱくて、少し硬めのミネラルが気持ち良いですね。 強い個性とか、トンガった主張とは無縁だとは思いますが、とてもバランスが取れていて、晩ご飯の良き相棒といった位置付けの、使い勝手の良い上質なワインです。 先週は、旅行先の福岡で30℃の日もありましたが、昨日あたりから急に冷え込んで、一気に秋に変わりましたね。 この気候に相応しい音楽として、ジョン・レンボーン・グループのトラッドミュージックを聴いています。 トラッドといっても、中世まで遡った本気の古楽を含んだ素晴らしい曲の数々を、アコースティックギターにフルート、リコーダー、タブラーというシンプルな編成に女性ボーカルを加え、とてつもなく美しい世界を作り上げた『ベドラムの乙女』。 同様の世界観で、曲自体は中世度がより強いにもかかわらず、よりエレクトリックで、よりギタリストとしての主張が強い、ソロ名義の『ザ・レディ・アンド・ザ・ユニコーン』。 ふう…秋の夜長に、これ以上相応しい音楽はありませんなあ♪ 素晴らしい音楽によって紡がれた、最高に美しく豪奢なタピスリにただただ酔いしれるのみでございます☆

iri2618 STOP WARS

ふぅ、今夜も秋の夜長にiriさんのレビューにうっとり♡です。John Renbounのa Maid in Bedlam CDを引っぱり出し聴きました。本当に秋の夜長に響く美しい音楽です。再会をありがとうございます。

kaori

iriさんお久しぶりです( ´∀｀) 僕はしばらくVinica開けてなかったのですが、グリージョの旅をされてて帰ってこられたんですね！これはまたすごいチャレンジです、、 スモーキーなピノグリ、なんだか分かる気がします。 そしてそして、グリの旅って、絵本のぐりとぐらみたい笑 ああ、秋ですね。 またレビュー楽しみにしております。 kaoriさんも夜更かしさんですね笑(о´∀`о)

yutaro☆

トラミンは出来る奴ですよね！笑

大ニック

kaoriさん 『ベドラムの乙女』をお持ちでしたか⁉︎ 以前、「貴婦人と一角獣」と呼ばれる、フランスの至宝的タピスリが日本で公開されたことがありますが、あの時、素晴らしい綴織を眺めながら頭の中に鳴り響いていたのが今回のコンボです。どちらかと言えばベドラム〜の方が絵のイメージに近かったですね。素晴らしいことを思い出すことができ、深く kaoriさんに感謝します☆

iri2618 STOP WARS

yutaro☆さん お久しぶりです！グリージョ（グリ）の世界は楽しいですね。これだけ幅広い表現力を持ったぶどうは、他にはちょっと思い当たりません。敢えてあげればピノ・ノワール？ 遺伝子レベルでは、ほぼ同じらしいですが（笑）恐るべき兄弟ですね♪ グリージョとグリ、同じなんだけどずいぶん違うことも実感しつつあります。「グリとグリ」ですね。旅はまだまだ続きます。広さを実感した後は、「深さ」を感じたいですね☆

iri2618 STOP WARS

大ニックさん トラミンは出木杉くんですね！とても感じが良くて清潔で隙がない感じ。私はのび太みたいなのやジャイアンやスネ夫みたいなグリも飲んでみたいです（笑） もちろんしずかちゃんタイプも…☆

iri2618 STOP WARS