『No.814 独特の小技』 火曜日の話。 普段の火曜日だと、週末までがまだまだ先で、心がぽっきり折れそうになる…というか折れている。だが週の真ん中水曜日が休みとなると俄然元気があるというもんだ。 いつもなら休みが遠いと不機嫌になりがちの娘も今日はごきげん。保育園の帰り道もルンルン(死語)ときたもんだ。 週休3日制を導入してもいいんじゃないかしらんと思ったり。その方が気持ち的に余裕が持てそうな。 そんなこの日の夕飯のメニューは… ・ポークチャップ ・小松菜のバターソテー そして白ご飯とすまし汁といった具合。そしてこの日はアズッカ・エ・アズッコのプロフーモ・ロッソ2015年をお供に。プティ・ヴェルド100％の一本。プティ・ヴェルドなんてなかなか飲む機会ないよなぁ。ほんとアズッカ・エ・アズッコでしかお目にかからないかも。 抜栓しグラスに注ぐ。ふんわりと香る木苺やプルーン。これまた少し湿り気を帯びたような雰囲気。そして一口…果実の豊かな風味とほんのり感じる茎っぽさ。まだ飲むのには早かったかなとついつい思っちゃうのはこの茎っぽいニュアンスからくるのかな。あとちょっと液体に硬さのようなものも感じたり。 ただ僕的には、こういう感じも嫌いじゃないというかむしろ好きかな。作りの丁寧さと独特の小技みたいなのを感じられて好きなんだよなぁ。サラッとコクっと飲めるもんだからついつい杯が進んでしまう。豊かな果実味とポークチャップは仲良しだし、このサラッとした飲み口と、ミントのようなハーヴィな雰囲気がたまらない。 もう少し寝かせてもよかったんだろうけど、なんか我慢できなくって…って感じ。でも今でも十分美味しさは味わえるから、よしとしましょう…的な。 ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ