全体的にレンガがかって、見ただけで熟成を感じる。それも、健全で綺麗な熟成。 まさにクラシカルなボルドー！といった香り。大半のボルドーワインよりも正しいボルドーの味なんじゃないかってくらい。カベルネ9割で、蔵の誕生時からボルドーにいろいろ関わりがあるみたい。 木、土、ホコリ、カシス、少しタバコやコーヒー。ミントのニュアンスをあまり感じないところはボルドーと少し違うのかな。 ベストに近い熟成。相当な熟成能力を持ってそう。 古くから農薬不使用だが、劣化とかもそんなにしなさそうな雰囲気。 生き生きとした旨味が全面に回ってる。 南仏のグランヴァンと呼ばれるのに相応しい偉大なワインの風格を十分に持ちつつも、ボルドーの最上級シャトーのような構成美よりも、南仏らしい暖かみ、地に足の付いた良さを感じる。とはいえ、洗練されていると言うほどでないが綺麗なボディ。 どこか静けさも感じる。主張は弱いのかな。 大まかなレベルとしてはメドック3級は越えてると思うが、それが飲み頃になってて6300円強は破格。 南仏だからと見逃すと大損する。一度は飲んでおくべき銘酒。

hamuito