好きな造り手…というほどでも無いけど、コスパが高く、アズマコーポレーション(輸入業者)のセンスが光る選択。 ワインバーで常連さんからごちそうになり、めちゃくちゃ美味い！と言ったらその常連さんとマスターに、そこまでかなぁ？って微妙な反応されたwでもその後他の人に聞いたりしても高評価でリアルワインガイドにも載ってたからそれなりに正しかったかなと。 最大のポイントと思うのは酸で、極めて粒の細かい酸が舌に膜を張るようにスーッと延びていく。 出回ってるのは広域、ポマール、ヴォルネィかな。両方保存してる。こういう造り手に限って良い畑を持っていないのもだけど逆に安いから良し。 調べてみると、造り手のビオ信仰がちょっと強すぎる気もするけど、味わいには特に現れていないように思う。強いていうなら自然体過ぎて少しだけまとまりを欠くとかかな。 14年。 色は濃い方。しっとりしたガーネット。 赤系ベリーに紫を感じる妖艶な香りが混ざる。 艶。濃くて甘い。もう少し寝かせるべきか。でも旨味のエキスはしっかり出てる。 少し酸が立っているが、下にある酸は極めて細かく舌の上を薄い膜が覆うようにして延びていく。やはり素晴らしい！ しっとり滑らかな細かいタンニン。 深みに欠け、後味も切れるが、香りの複雑さと酸が優秀で品位も高く、総じて広域としては上位に入る。

hamuito