Yarden Pinot Noir写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインYarden Pinot Noir(2019)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2024-01-24
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所目白・田中屋
購入単位ボトル
価格帯5,000円 ~ 6,999円
価格
インポーターミレジム

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2019 ゴラン・ハイツ・ワイナリー ヤルデン ピノ・ノワール カツリン ガリラヤ/イスラエル 水曜日のワイン。 毎週、日曜日に通う教会で行った「聖書の中のワイン」という読書会(という名のワイン会・笑)で開けたワイン、3本目。 レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』で有名な「主の晩餐」を思い起こしながら飲みたいワインとして、イスラエル産のピノ・ノワールを紹介しました。 食事の中で、イエスは「取りなさい。これはわたしの体である」と言いながらパンを裂き、弟子たちに与えます。そして杯を回し飲みしながら「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である」と宣言します。(マルコによる福音書14:22-24) 聖書には「杯」とあるだけですが、中身はワインであったはずです。 この食事は、ユダヤ人にとって最大のイベント、過越しの祭り(ペサハ)の最中の出来事で、セデルと呼ばれる「過越しの食事」の作法に則ったものであったと考えられます。 ユダヤ民族のエジプト脱出(出エジプト)を記念して祝われるこの祭りの日には、故事に倣って、各家族がいけにえの小羊をエルサレム神殿で捧げ、儀式的な食事として、6種類の食材によるセデル・プレートと、マッツァと呼ばれる種なしパンを食することになっていました。 そして、そこでは必ず4杯のワインを飲むことになっていたからです。 イエスが弟子たちと共にした「主の晩餐」も、このような、供えられた小羊の肉を主菜とするセデルであったはずです。 ペサハの伝統では、小羊は贖罪の犠牲として捧げられ、特にその血は罪の赦しを与える契約の血と見なされました。 この子羊に代わってイエスが、すべての人の罪を背負い、贖罪のための犠牲となって、肉を裂かれ、血を流し、命を捧げることを通して、神と人間の「新しい契約」が結ばれたというのが、新約聖書の説くところです。 犠牲の子羊としてのイエスの、肉(=パン)と血(=ワイン)を食することにより発動する新しい契約が「主の晩餐」の意味なのです。 パンとワインは、キリスト教の契約に必要な朱肉と印鑑のようなもので、これなしには契約は成立しません。 古い契約=ユダヤ教が、ユダヤ人限定の選民思想であるのに対し、新しい契約=キリスト教は、すべての人が救済の対象となります。 必然的に、世界に遍くイエスの教えを広めねばならず、西へ東へ、南へ北へ…常に新しい大地を求めて、キリスト教はその勢力を拡大していく宿命にあるのです。 ワインの発展や進化に、キリスト教の教会や修道院、神父や宣教師たちが大きく関わるのは、そういった事情によります。 キリスト教のあるところには、世界中どこであろうとも、必ずワインもあるのです。 ブルゴーニュやシャンパーニュなど、最高の銘醸地を育み支えたのは、キリスト教の教会や修道院の、信仰に基づく情熱でした。 現在、ワインの発展の頂点にあるのはブルゴーニュのピノ・ノワールだと思いますが、その進化の極致にある品種を、原点であるイスラエルでつくったら、どんなワインになるのか? そんな疑問に答えるワインが、このヤルデンのピノ・ノワールです。 つくり手の、ゴラン・ハイツ・ワイナリーは、イスラエルのゴラン高原にある小さな街カツリンに1983年誕生した生産者。 最先端の技術と伝統的な醸造方法を組み合わせることで、高品質なワインを生み出し、国際的に高い評価を受けているワイナリーです。 「ヤルデン」は、彼らの旗艦的ブランドで、ヘブライ語でヨルダンを意味します。 このワインの生産地であるガリラヤは、ヨルダン川北部の西岸に位置する地方で、イエスが育ったナザレや、最初の奇跡を起こしたカナが属するエリア。 ワインは、サワーチェリーやラズベリーのような赤果実香や、スミレの花が香り、洗練された果実の旨みに心地良いスパイシーさが重なる、とてもエレガントな味わいで、余韻も長く続きます。 10年以上前に初めて飲んだ時は、モレ・サン・ドニからシャンボール・ミュジニー辺りの一級畑と勘違いしそうになり、とても驚いた記憶があります。 ちなみに、このワインは「コーシャ認証」を受けたワインです。 「コーシャ」とは、ユダヤ教の教義に基づく食物規定のことで、イスラエルの公用語であるヘブライ語で「適正」の意味。 このワインは、その中で最も厳しい「過越祭のためのコーシャ」の審査基準をクリアしていて、「過越しの食事」にも供することができるのだとか。 回り回って。何だか振り出しに戻ったようですが、「主の晩餐」について考えながらいただくワインとして、我ながら良いワインを選んだなと思いました(笑)

iri2618 STOP WARS

L

興味深く読ませて貰いました❢ 「過越しの食事」も(・・?ですが、ヤルデンを飲む時は思い出して飲んでみます! ワイン3本のエピソード! 宗教には縁がありませんが、ワインの発展や進化にキリスト教が関係しているのですね〜φ(..)メモメモ✨

meryL

L

meryLさん コメントありがとうございます。こういうところで宗教の話もどうかと思ったのですが、ワインとキリスト教の切っても切れない深い関係が面白くて、長々と書いてしまいました(>_<) わかりにくい所だらけで恐縮ですが、我慢しておつきあいいただき、重ねて感謝いたします。

iri2618 STOP WARS

L

iri2618 STOP WARS 様 三種の神葡萄酒! 完結ですね。 現代の禍いも、 過ぎ越せるるよう パンとワインを 続けたいと思います。 子羊は絵本で代用しようかな。 (^-^)

BBAUHAUSS /NO MORE WAR

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キリスト教の布教に伴って世界中にワインが広がり、進化していった恩恵を、信仰心のない私も頂いているわけですね。 最後の晩餐が、ユダヤ教の過越の祭の食事の場面で、それに則ってのパンとワインであったというのも興味深いところでした(*´ェ`*)シラナカッター ヤルデン、ピノノワールも良さそうですね。飲んでみたくなりました。

miko@mico

L

BBAUHAUSS /NO MORE WARさん コメントありがとうございます。最初は、聖書4カ所にワインも4種類準備していましたが、1時間で話をまとめてワインも試飲するという会でしたので、それぞれ3つに絞りました。三部作(苦笑)レビューにお付き合いいただき、ありがとうございました。

iri2618 STOP WARS

L

miko@micoさん コメントありがとうございます。パンはキリストの身体、ワインはキリストの血しおというのがキリスト教の根本原則ですから、われわれも知らず知らずのうちにキリストの恵みに与っているのです(笑) 冗談はともかく、コーカサス(ジョージアやアルメニア)で始まったワインづくりが、オリエント(イランやイラク、トルコ)を経て地中海世界に伝わりましたが、そこから世界中に広がっていくプロセスと、現在「国際品種」と呼ばれる品種の選抜と育成にも、キリスト教は大きく関わっています。そのことを、「聖書とキリスト教」というテーマで考えてみて、改めて実感しました。「ミッション」なんて名前の品種もありますし、「修道院のワイン」も、今でもたくさんありますから、集めて飲んでみると楽しいですね♪

iri2618 STOP WARS

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