個人的にはガメイはロゼが一番美味しい飲み方だと思う。 ボジョレーヌーヴォーのロゼを飲むのは初めてだけれども、その印象は変わらなかった。 けれどもやはりこの文化には無理がある。売上が減っているとのことだが、当然だろう。 是非、ボジョレーの葡萄を扱う生産者には、ヌーヴォーではないガメイロゼ(ルイジャドのようにコトーブルギニョン名義にしてもいい)としてワインを作る方向にシフトしてほしい。フランスを始めとする世界的なロゼ需要の拡大という流れにフィットし、皆がハッピーになるのだから。 アラビアガムを使う必要性がどのくらいあるのかはわからないが、使うことで美味しくなる、あるいは色が安定すると思ったのだろう。生産者とインポーターの双方に考えを聞いてみたいものだ。 選べない収穫時期、短い醸造期間、不自然なテクニック、ハイコストな流通等、挙げればキリのないこのビジネスモデルにサステナビリティは感じない。 新酒を祝う文化を否定するつもりは全くない、各々の産地で地元のワインの新酒を祝えば良いと思う。 ガメイのロゼは美味しいと再確認すると同時に、やはりこの文化は不自然だということも再認識させられた。

m.shingo