Aiméstentz Pinot Gris Grand Cru Hengst写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインAiméstentz Pinot Gris Grand Cru Hengst(2018)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
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詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2023-04-16
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所赤坂ワインストア エラベル
購入単位ボトル
価格帯2,000円 ~ 2,999円
価格
インポーターアズマ

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

ピノ・グリージョ(グリ)の旅・その141 2018 ドメーヌ・エメシュテンツ ピノ・グリ グラン・クリュ ヘングスト アルザス/フランス 日曜日のワイン。 夏のような陽射しの後、突然、激しい雨や雹が降ったり、気温が下がったりと、目まぐるしい天候の1日でした。 連れ合いとふたり、雨上がりの池袋で用事を済ませた後、まっすぐ帰宅する気にならず、たまたま来た「反対方向」の電車に飛び乗ったら埼京線の新宿止まりでした。 もっけの幸いとばかりに、終点の新宿で降り、足を踏み入れたことのなかったバスタのバス乗り場を見たり、ぶらぶらと当てもなく散歩して、20年ぶりぐらいに入る3丁目の居酒屋で軽く一杯飲って帰りました。 その後に、自家製豚角煮の煮汁の余りで炊いた野菜をつまみながら開けたのが、アルザスのグリ/グリのグラン・クリュ、「ヘングスト」です。 エメシュテンツは、初めていただくオー・ランのヴェットルスハイムに所在するドメーヌだそうですが、まったく予備知識のない作り手さん。 別のワインを買いに、たまたま訪れたネットショップで半額セールの中から発見して、思わずポチってしまったワインです。 ヘングスト(=Hengst)は「雄馬」を意味する、並外れた凝縮感とミネラルの複雑さで知られる南アルザス、ヴィンツェナイム村のグラン・クリュ(GC)。 昨年、歴史上初めてピノ・ノワール単独のGCが認められた、たったふたつの畑の片割れ(もうひとつはキルシュベルグ・ド・バール)として、一躍名を馳せました。 CIVA(アルザスワイン委員会)の公式HPによれば、特級畑の総面積は53ヘクタールで、GCワインの割合%はゲヴュルツトラミネールが48%、ピノ・グリが35%、リースリングが17%だそうです(この時点でピノ・ノワールはGC未承認ですが、全体の3.5%相当だとか)。 実際には、そんな予備知識もなくボトルを開けるのですが、このワイン、クロージャはガラス栓のヴィノロック。 グラスに収まったワインは、微かに赤みがかった、明るく輝きのある黄金色です。 粘性たっぷりな印象のラルムも認められ、蜂蜜感が強いですね♪ 香りは、見た目通りの蜂蜜! 定番の熟れた洋梨や、白桃、アプリコットなどジューシーな核果実の香りも濃厚です。 微かに、生姜や白い花なども香り、全体に熟れてグラマラスな印象。 口に含むと、濃醇で肉厚な酒質を感じますが、しなやかでサラリとした口あたりに驚きます。 モーレツな凝縮感があるのに、ワインの分子が小さく、口の中での抵抗をまったく感じない…表現するのが難しいのですが、そんな質感のワインなのです。 口の中では、完熟しているのにクリアな印象の果実味が拡がります。 ワインには、かなりの残糖が含まれているはずで、ネットショップの表示にも「甘口」とあったのですが、実際に味わってみると、ほとんど甘さを感じません。 しなやかで強靭な酸と、際立ったミネラル感が効いていて、濃厚な果実味とのバランスはパーフェクト。 とてもエレガントな味わいです。 時間が経つにつれて蜜感が突出し始め、円やかさと甘さがジワジワと浸透する感じになりますが、最初に感じたサラリとしたスッキリ感は継続します。 澄み切った余韻は長く続き、シャープなミネラルの斬れ味が印象的です。 その余韻の中で、私は「明鏡止水」という言葉を思い浮かべ、ひとりニヤニヤしていました(明鏡止水の境地からは程遠いですね…)。 それにしても、力強さと上品さを同時に楽しめる、素晴らしいグリ/グリのグラでした。 この驚嘆すべき味わいのワインが、半額セールとはいえ2000円台半ば(税込)で買えるとは、日本のワイン市場も奥が深いと思います。 しかし、せめてもう1本買っておけば良かった…(苦笑) (以下、コメント欄に続きます)

iri2618 STOP WARS

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※コメントが字数制限に引っ掛かりましたので、続きをこちらに記します。 ところで、このような「たまたま訪れた幸運」や「棚ぼたの利益」を、英語では〝windfall”と呼ぶことがあるそうです。 「強い風で落ちた熟した果実」を指すようで、この日の天候を考え合わせると、なんともピッタリな言葉に思われます。 スマホで、手持ちの音源を検索すると2曲ヒットしました。 ジャンルはいずれもジャズで、ひとつはピアノトリオ、もうひとつはベースとピアノのデュオ、どちらもピアニストはジョン・テイラーです。おそらく彼の曲なのでしょう。 それぞれのさわりを聴いた後で、より純度の高い印象のデュオの演奏を選びました。 ベースのチャーリー・ヘイデンと、ピアノのジョン・テイラーのデュオアルバム『Nightfall』(2004年)から、5曲目の「Windfall」を。 緊張感のあるメロディを明晰なタッチのピアノが何度もなぞり、重心の低いコントラバスが控えめながら深みのあるリズムを刻む、静謐な美しさを湛えた名曲です。 ヘイデンは、数多くのデュオアルバムを残し、パット・メセニーとの共作『ミズーリの空高く(Beyond the Missouri Sky 』(1997年)でグラミー賞を獲得した、デュオの巨匠とも言うべきベーシスト。 テイラーはイギリス・マンチェスター出身のピアニスト&作曲家で、「ピアノの詩人」という綽名もあったそうですが、音楽祭の演奏中に心臓発作を起こし、そのまま帰らぬ人となった、ピアノに愛され過ぎた人です。 この『Nightfall』というアルバムは、イギリスのNAIMレーベルのリリースですが、奏者ふたりが深く関わったECMレーベルのような、微音の美学が濃厚に漂う録音。 「明鏡止水」をそのまま音楽にしたら、このアルバム、かなり近いのではないでしょうか? ジャズというジャンルを超えて、心に迫る響きを味わうことのできる素晴らしい演奏だと思います。 アルバムタイトルの〝nightfall‘’は、日没直後のまだ少し明るい夕暮れを指すそうです。 激しい変化がおさまり、すべてのものが凪いだ状態の穏やかな夕暮れの中で、黄昏の柔らかな光に照らされながら聴く音楽として、また味わうワインとして、今日のペアは完璧な気がします。 そう思いながらグラスを眺めたら、ワインの色合いが「黄昏色」に見えてきました。

iri2618 STOP WARS

L

vinica に次数制限なんてあったんですね‼️ チャーリーヘイデンとメセニーの共作いいですよね。 残念ながらジョン・テイラーとの共作は札幌市図書館にないようで、、、 リクエストしてみますかね〜(笑)

70111

L

70111さん コメントありがとうございます。久しぶりのはみ出しでした(苦笑) 制限字数は2000字だそうです。今回は500字ほどオーバーしており、削るのを諦めて分割することにしました(汗) ヘイデンのデュオを初めて聴いたのは、メセニーとの『ミズーリの〜』でした。キース・ジャレットとも何枚か出していますが、そちらも私のお気に入りです。このテイラーとのデュオはYouTubeでも聴けますので、是非是非!

iri2618 STOP WARS

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