以前にこれのAVAナパヴァレーのキュベを飲んだ時に腰を抜かしたので、このAVAオークヴィルのキュベに対してのハードルは棒高跳び並みに上がっている。 抜栓直後は硬さと酸味が目立つ、難しい系ワインだったが、なんの努力もせずに10分待つだけで問題は解決し、高いハードルを軽やかに超えていった。 果実の完熟を感じるものの、単純に熟度の高さが売りのワインなどでは勿論なく、素晴らしくバランスの取れた複雑性と完成度を兼ね備えた最高峰のボルドーブレンドのワインだった。 ミントのニュアンス、クレームドカシスのアロマと言った当然予想される要素に加え、チョコレートやコーヒーのようなコクのあるテイスト、香りの多いクレマチスを思わせるアロマが強い。 美味しさだけで言ったら昨日飲んだメイデン以上だし、扱いやすさまで備えている。 このフレンドリーさを良しとしないワインラヴァーからは過小評価されるかもしれないが、オークヴィルでお手頃な美味しいワインをと言われたら間違いなくこれをお勧めしたい。

m.shingo

ちなみにこのvinicaがカリフォルニアのAVAに全く敬意を払わない姿勢を崩さないことには呆れてしまう。何度かお願いはしたのだが、興味がないようだ。それが日本のワインラヴァーの標準ということか。

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