ふわっとミルクのかかった完熟苺の香りが最初に香りました。注いでる時もトロみを感じるのでかなり濃厚です。しかも樽の効果が素晴らしく、1口目で口いっぱいに香りが広がり、鼻に抜ける時の熟成香が奥行きを更に広げます。2口目からはベリーの強さが増し、針葉樹っぽさも出しながら、朝靄のかかった山林のイメージが浮かんできました。 チーズと合わせるとまろやかさと杉感が両立できて面白いです。それからキッシュとも合わせてみましたが、果実味が増してとてもジューシーになり、少しイタリアの雰囲気が出てきます。でも、こちらはもっと複雑さの多いフランスの濃旨。更に第二陣のベリー香が畳み掛け、 温度が上がるとバターやトーストと少し焦げた香りに変化します。 そして、更に時間が経つと霧が晴れてきて、山の斜面で日光をいっぱいに浴びた苺畑が見えてきます。摘み取ったばかりの温かくて美味しい苺です。それにしてもこれは本当に余韻が長いです。この感覚久しぶりで美味しい〜(^^) そんな感じのワイン。

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