ウィリアム・フェーブルのシャブリGCコート・ブーグロ2013年です。シャブリの特級畑ブーグロのウィリアム・フェーブルが所有する中でも傾斜４０度最高の日当たりと水はけの区画がコート・ド・ブーグロです。その傾斜とやせた土地柄ゆえ耕作が難しくラ・メゾン・ロマネのオロンスに任せて収穫一部の葡萄を譲り同ネゴス名でリリースされた08年ものを先日開けました。今回は本家本元フェーブルのコート・ブーグロシャブリGC13年です。 淡く輝く透明感あるイエロー。新鮮で豊潤な果実味と強い酸味で舌がしびれるようなファーストアタックです。しかしのびやかな変化はなく薄っぺらなコクで飽きがくる果汁味の印象です。少し13年ということで果実感と特に酸味とミネラル感のバランスが悪かったのでしょうか。順番としてはこちらを飲んでからラ・メゾン・ロマネを飲めば良かったです。喉の通りはこちらの方が引っかかりは少ないとは思いますが評価は星3つですね。

白猫ホッサー

若いシャブリは、ただ欠点が目立つだけの未熟な若者みたいに感じることがあります。特にコートドールのできすぎ君のような、バランスの取れたワインに比べると、どうにも言い繕いようのないアラやバランスの悪さが見えた気になってしまいます。でもでも、そんなワインだからこそ、時間の経過に合わせて、年相応な落ち着きを見せてくれるのが楽しみではないか？と、敢えて申し上げておきたいと思います。ワインって、かなりしばしば、予想を超えた“進化”をすることがありますよね！

iri2618 STOP WARS

iri2618さん、深いコメントありがとうございます。シャブリGCの中でもブーグロは果実味よりも粘土土壌層からのミネラル感酸味のバランスによる喉ごしが滑らかなテロワールが特徴と思われているかと。でもコート・ド・ブーグロは浅く水はけの良い粘土層と日照の良さからブーグロの中でもこのような表現のワインになるのかと思います。 08年の出来ははっきり言って過熟気味でしたし13年はおっしゃる通り落ち着きのない印象でした。ボトルバリエーションもあるのでしょうがまさにワインは生き物ですから欠点よりも良い点を評価して成長を待つのは大事で楽しみなことだと思いました。

白猫ホッサー