『No.794 ちょっとガサツな感じ』 先週の水曜日の話。 12月もいつの間にか半分。しかし年末の支度がほぼ手つかずの状態。大掃除だ、年賀状だ、クリスマスケーキの予約だ、おせちも予約しなきゃだ…とやることたっぷりなのに。 なんとなくドタバタして年末年始に突入していくのは、我がカリヤカ家毎度の話。今年はもうあきらめた。来年からはちゃんとしよう…って、去年も言っていたような… まぁ、いいか。 そんなこの日の夕飯のメニューは… ・スパゲティ・ミートソース 妻の手作り。娘と二人で切望していたミートソースのスパゲティ。あぁ嬉しい。ありがとねほんと。そして今夜は、フランスのロバン・グータリエのレパス2016年をお供に。ガメイ100％の一本。どうやら日本限定のものらしい。ほほーん。 抜栓し、グラスに注ぐ。鮮やかなルビー色。香りの方は…おっ、うっすらと感じる還元的なニュアンス。その奥底から感じるベリーの果実香。そして一口…あ、この感じはあれだ。少し前のナチュラル感を前面に押し出したような味わい…嫌いじゃない！むしろ好きかな。 薄旨系の感じではなく、無骨さが隠せない感じ。決してスルスルと喉元を通り過ぎてく感じじゃない、ちょっと引っ掛かりのあるようなテクスチャー。 このちょっとガサツな感じが良いなぁ。 ミートソースに実に良く合う。グジュっとした果実味とほのかな甘み。そして土のニュアンス(もちろんいい意味で)を感じさせる味わい。力強さを感じつつも決して料理の味まで壊さない配慮具合。ただ料理の味は少々濃いめがいいんだろうけど。 ロバン・グータリエのワインは初めて口にしたのだが、実に美味しかったし、これからもっと良くなるような気がするなぁ…なんて偉そうなことを思ったり。 ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ