モルドバのラダチーニ ルージュ・ド・カベルネ ソーヴィニヨン ブリュット2020。カベルネ・ソーヴィニヨン100%の赤スパークリングという聞き慣れない構成。 色味は透明度の高いルビー、泡は短めだが比較的きめ細やかな泡が一気に立ち上る。香りはブルーベリーのバランスにチェリーのニュアンス、ホワイトペッパーのスパイス香とシダー、バニラと木樽。香りのボリュームとしては控えめ。 飲み口は軽めの口当たり、ふくよかな果実味になめらかな酸と、スパークリングだが確かに感じるタンニン。 赤泡となるとイタリアのランブルスコだが、ランブルスコは基本やや甘口～甘口になるが、こちらはBrutなので辛口タイプであり、甘ったるくない程よい果実感の赤泡。甘すぎず軽めなので、やや濃いめのロゼ泡のように使える、料理に合わせるのに使えそうなワイン。 個人的にいくつかのワインで「大人のファンタ」という表現を使ったことがあるが、個人的な大人のファンタランキングでぶっちぎり1位にランキングされた、キングオブ大人のファンタ。 なおファンタの定義は控えめな香りに果実感あふれる液体＋泡。 辛口の赤泡のサーブ温度を迷ったが、温度の高い低いで一長一短なので、冷やして始めて放置で温度を上げるで良いかと。 モルドバのカベソーが大好きな生産者ラダチーニ。シャルドネやメルローなどの他の国際品種も生産しているが、とにかくカベソーのワインのラインナップが良い意味でフツーじゃない。 通常の赤はもとより、カベソーの白とカベソーの白泡という聞き慣れない構成から始まり、トドメでこのカベソーの赤泡。

TKR