暑い日、昔所属していた会社の先輩に呼び出される。 小職がまだ小職になる前の時代である。 心身ともに疲れ切ってきる先輩を励まし、自身も将来を憂いつつ、憂いを希望に変えるべく抜栓。 大事なのは変化である。 確実なものなんて何もない。 いい意味でも悪い意味でも変化を起こし、変化の中に身を置き、自身を研鑽するしかない。 小さくてもいい、変化なのだ。 このポール・ピヨも変化した。 4代目のティエリーが様々な変化を起こしている。 ほんのりグリーンがあるレモンイエローの外観。 シトラスやグレープフルーツの香りは鼻腔からスッと脳内に入り、白い花や蜜の香りへと変化する。 この季節にピッタリの酸味は中庸で、確かに存在する果実とミネラルが日頃の疲れを洗い流してくれる。 飲めるワインがあるなら明日を乗り切ろう。

vin-be 1.1