Substance Re Riesling写真(ワイン) by iri2618 STOP WARS

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REVIEWS

ワインSubstance Re Riesling(2012)
評価

2.5

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
詳細
シチュエーションショップ
飲んだ日2016-07-16
飲んだ場所自宅
買った日
買った場所池袋・西武
購入単位ボトル
価格帯2,000円 ~ 2,999円
価格
インポーターフィルコンサービス

COMMENTS

iri2618 STOP WARS

2012 サブスタンス Re リースリング コロンビア・ヴァレー/ワシントン/USA 3連休の初日、なんとなく小田原へ足を向けてみました。改修工事を終え、新装なった小田原城を見物し、名物の蒲鉾を試食したりと、なかなか充実した1日でした! 夕食は自宅で、小田原土産の魚(ぎょ)ぞうめんと貝の刺身、小鯵の笹漬け、馬刺し、生湯葉、スイスチャードとモヤシとインゲンとツナのサルサソース炒めと合わせて、コロンビア・ヴァレーのリースリングを楽しみました(料理写真を撮り忘れたので昨日の写真を入れています・笑笑) とても爽やかで、ブリリアントな白ワインですね♡今晩のメニューと、とてもよく合い、料理を引き立ててくれる素直な酒質です 外観は、とても淡いペール・イエロー。キラキラした光沢感があり、とてもクリアな状態で、脚は厚め。落ちてくる脚の幅が太いですね!粘性の高いワインのようです。 香りは、グレープフルーツのような、ちょっと苦味を連想する柑橘系。そしてパイナップルやパッションフルーツ、いわゆるトロピカルフルーツのような香りですね。 白い花、穏やかなペトロール香、すこしミネラルを感じる硬い鉱物質なニュアンス。 ドイツのリースリングのような厳格さはなく、親しみやすい感じ。冷涼感は。あまり感じません。 なんとなくオーストラリアのリースリングと似ているところがあるような気がしますね。私の好きなリースリングのタイプです。 味わいは、程よい酸味、程よい甘味、程よい苦味、程よい苦味、程よい旨味……それぞれの要素のバランスが取れた、素晴らしく中庸な味わい。 突出したところがなく、全てが丸い「完璧な球体」のイメージです。ただし、サイズは小さめ…。 このワインには、リッチー・バイラークがトリオ編成で1979年にECMレーベルで録音した『ELM』を合わせてみました。 アメリカ人のピアニストがドイツで録音したアルバムですが、アメリカでつくられたドイツ品種のワインと、なんとなく補い合う関係になるのでは?という思いからのペアリングです。 ほどほどの大きさの玉を、大きな大きなボウルの中に 入れてぐるぐる転がしているような、相似形故の、滑らかで引っ掛かりのまるでない、妙な収まりの良さを感じます。 音楽の方について本気で語ると長くなりますが、私が、地球上でもっとも完璧で、もっとも美しい音楽と思っているアルバムです♡ こちらは、Reとは対照的に、すべての要素が突き抜けすぎて、その過剰さが全方位に及び、結果として球体になったような感じの音楽です。 ちなみに、ジャンルはモダンジャズになりますが、人によっては、これをジャズとは思わない方もいらっしゃるでしょう。 高校生の時に初めて聴いて以来、もう、数千回聴いているはずですが、いまだに聴くたびに鳥肌が立つ素晴らしい演奏です。 食事が終わってからも、繰り返し、繰り返し聴いていますが、ただただ美しく、およそ飽きるということが考えられない奇跡のような美しい音。 ワインの味わいを数割増しにしてくれる音楽を聴きつつ、ワインを飲みながら、音楽にできてワインにできないこと、ワインにできて音楽にできないことを考えています。

iri2618 STOP WARS

こんばんは、iri2618さん。あまりにも美しく素晴らしく崇高なレビューに感動も尊敬も超えて、畏怖の念が起こりました。まるで居場所を間違えたような気分で、とてもドキドキしつつコメントさせて頂きます。幼稚なコメントお許し下さい。 リースリング、『ELM』、ワインと音楽、蓮の花に、「相補性」「陰と陽」「純粋経験」を感じました。手前勝手で恐縮ですが、iri2618さんのレビューに、私が最も敬愛する人物グレゴリー・ベイトソン(文化人類学者、思想家、美学者、文学者、生物学者、科学者、医学者)と通じるものを感じました。相補性が生命の維持と進化の鍵、相補性の目指すところは、iri2618さんのお言葉を拝借すると「完璧な球体」であり、「全方位に及び、結果としての球体」(←これと殆ど同じ表現で、きっと殆ど同様の意味合いを核とした論文をベイトソンも書いています)、蓮の花が伝えてくださる、全てがあって何も無い、平安、涅槃の境地、のように思いました。 音楽にできてワインにできないことは、「聴くこと」。ワインにできて音楽にできないことは「飲むこと」…人間中心に考えるとこう思いました。ただ、人間は自然の一部にすぎません(同時に、その全てでもあるとおもいますが)。私には難しすぎると分かりつつ、素晴らしいQuestionですので、勝手ついでに、音楽とワインが対話したら、こんな話をするんじゃないかな、したら楽しいな、と思うメタローグを添えさせて頂きます。 ワイン: ねぇ、音楽。君ってスゴいよね。ベルリンの壁、君が崩したって聞いたよ! 音楽: ワインこそ、素晴らしいじゃないか!あのシラーが1978年にドレスデンでつくった詩。君が世界人類を愛で繋ぎ平和をもたらすってことだろ? ワイン:そのシラーの詩、君のベートーベンが「歓喜の歌」で高めてくれたよね。 音楽:それはベートーベンが君を愛していたからさ。それに君を謳うシラーがいなかったら、あの音楽も生まれなかったかもしれない。 ワイン:ねぇ、お互い、つくりつつ、つくられてるんだね。 音楽:そんな気がするね。人間も捨てたもんじゃないね。 ワイン:だね。 纏まりのない感じたままのダラダラ長文コメント、申し訳ございません!小田原城見学、散策、蒲鉾、そして素晴らしいご夕食、充実された素敵な日をお過ごしになられて、嬉しいです♡Re、飲みたいです(飲みます!笑)。1979年に録音された『ELM』も聴いてみたいです。

kaori

かおりさま コメントありがとうございます。ベイトソンはダブル・バインドの人?程度の知識しかなく、著作も読んだことがありません。とりあえず、レビューに共感をいただいたことを、とても嬉しく思います。 それから、自分でも答えを持ち合わせていない問いかけを、放り出したままでしたが、かおりさんのメタローグ(これもベイトソンの造語なんですね⁉︎)で、いろいろ考えの道筋がつけられそうです。ありがとうございます。

iri2618 STOP WARS

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