イタリア南端のプーリア州、グラン・マエストロ アパッシメント ロッソ・プーリア2019。サンジョヴェーゼ85％、プリミティーヴォ15％。 色味は濃いガーネット、香りはブラックベリーのバランスにブラックチェリーのニュアンス、濃縮感あるプルーンと、リコリスの甘味あるスパイス香、革香やチョコレート、ロースト感ある樽香。 飲み口は重い口当たり、熟した感のあるふくよかな果実味に、バランス良いなめらかな酸味、厚いがきめ細やかなタンニン。熟した果実を活かすようなバランス良い酸味とタンニン。 Gran Maestro＝巨匠とは、ワイナリーが所属するグループ会社の醸造長につけられた敬称。 サンジョヴェーゼ主体ながら熟した感があるのは、サンジョヴェーゼの一部を樹上で30日間アパッシメントすることで糖度を高めているところに起因するか。 サンジョヴェーゼのアパッシメントという聞きなれない構成ながら、イタリア南部らしい熟した感とファットにならない適度なエレガンスを備えた美味いワイン。 イタリアワインは総じて庶民の味方だが、さらに私も信頼を置く庶民派ルカ・マローニ誌でも96/99点と高得点で、その割に値段は千円台中盤のコスパが異様に高い旨安ワイン。

TKR