イタリア トスカーナのサンジョヴェーゼ。 勉強された方あるあるで、イタリアのトスカーナで混乱するはず。 サンジョヴェーゼの異名(シノニム)は複数あります。 まずサンジョヴェーゼ グロッソ(粒が大きく果皮が厚い)とサンジョヴェーゼ ピッコロ(小さく薄い)。 ブルネッロ(グロッソ)、プルニョーロ ジェンティーレ(グロッソ)、ニエルキオ等…。 こちらのワインはモンテプルチアーノの名前がありますがこれは品種ではなくトスカーナ州シエナ県の地名。 使用される品種はプルニョーロ ジェンティーレ。 アブルッツォのモンテプルチアーノとは別となります。分かりにくい！w サンジョヴェーゼの親戚でトスカーナの赤ワインとだけ分かれば普段の生活では困ることは無いでしょう(普段の生活とは？) 外観はエッジが僅かにオレンジがかったダークチェリーレッド。粘性は非常に強く熟成、凝縮感があります。 香りは黒いベリー、干しぶどう、ドライトマト、濡れた枯葉、スパイスにブランデー感。 ボリュームがあり熟成感のある蠱惑的な印象。 味わいは熟成した果実味に豊かだが滑らかな酸。タンニンも細かく溶け込んでおり、全体的にリッチでエレガント。 枯葉の積もった、雨上がりの広大な秋の森林を思わせます。 抜栓してからはあまり長持ちはしなさそうなのは価格故致し方なし。長くても3日程で飲んだ方が吉。 全体的に満足度は高い。ただアルコールがかなり高いので、複数人で開けて早めに飲む方法が一番楽しめそうです。

Sugi.