特に説明するまでもないワインです。各所で書かれている通り、新鮮な果実の爆発的な香りに迎え入れられ、余韻は長く、厳かな印象を受けます。 思いの外、味わいは広がりを見せない。 やはりこのワインの問題は価格、ハーフで34000円すること。ボトル1万円の美味い貴腐ワイン達と飲み比べても、イケムはイケムだと判断できそうですが、イケムで無ければダメなんだ、なんていうのは愚かしいと思う。 結局、もう一度このワインを買うか？と尋ねられて、YESで無ければ、そのワインは満点とは言えないと思う。僕は買わない、なぜなら、高すぎるから。かわりに、他の貴腐ワインを5,6本買いたい。本当にワインが好きだから、予算は限られているから、もうイケムを自腹で買って飲む機会は無いと思う。 料理ですが、体格はしっかりとしたワインなので、テリーヌやパテと合わせるのもありです。ですが、多くの人は、人生の中で数える程度でしか飲む機会が無いかと思いますので、無理してでもフォワグラ料理と合わせることをお勧めします。最高のマリアージュ、という表現も、あながち嘘ではありませんでした。

neputa