Kirkland Signature K Vine Cabernet Sauvignon Wahluke Slope Vineyard写真(ワイン) by m.shingo

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REVIEWS

ワインKirkland Signature K Vine Cabernet Sauvignon Wahluke Slope Vineyard(2020)
評価

3.0

味わい
ボリューム軽い
重い
タンニン控えめ
強い
甘みドライ
甘い
酸味まろやか
シャープ
果実味スパイシー
フルーティ
香り
詳細
シチュエーション
飲んだ日2023-08-12
飲んだ場所
買った日
買った場所
購入単位
価格帯
価格
インポーター

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m.shingo

ホームパーティにて。 11種の野菜をペーストにし、それにルーを加えたカレーというのが本日のメイン。それに合わせる赤としてこちらをチョイス。 数年前のアメリカのワイン雑誌で、その年にワイン市場に最も影響を与えた人物ランキングの特集があり、1位になったのがコストコのワイン担当者だったことがある。評論家やMSやMWではなく、だ。 評価基準はわからないが、販売スケールの大きさだけでそうなったのではなく、様々な制約がある中で良い仕事をした結果なのだろうと理解している。 ワイン好きにとって良いワインとは大抵は少量生産ワインであり、作り手であり産地であるし、何ならその原則はショップに当てはめられるとさえ思われることが多い。全国展開の大手販売チェーンは大量生産ワインの扱いが多くならざるを得ないので、さほど良いワインは扱えない、と。 ワインは風味だけを楽しむものではなく、ワイン好きのテンションを上げる背景やストーリーと言ったソフトウェアの部分も大切であり、故に有名産地や有名生産者、有名専門家のお墨付き等が重用される。その観点から言えばコストコのワインなどソフトウェア加点ポイントは0に等しいだろう。 だがそうではない楽しみ方もある。個人的にPNとCHを世界中の産地のものを吟味してきて、特に日本の専門家達からほぼ注目されていなかったエリアに個人的な好みの最高峰を見出した経験からすれば、前述のコストコワイン達は非常に面白い存在だ。その中に個人的な頂点を探している訳ではない。プレジャーコストパフォーマンスのハイバランスを探して楽しめている。 その意味で、同日に飲んだプロセッコもそうだしこのワシントン州のカベルネも、非常に楽しめるワイン達だった。 産地のワルークスロープヴィンヤードは言うまでもなくワルークスロープAVAに位置し、それはコロンビアヴァレーAVAの下位アペレーションということになる。先日飲んだシャルドネ同様、これもシングルヴィンヤード表記で1000円台という稀な商品。為替レートドル円120円台の頃の価格設定と思われるので、ドルベースでもお得感があるところに為替差益が加わったような感覚だ。 個人的に感じてきたワシントン州のカベルネのティピシテをこのワインにも感じることになる。ざっくりと言えばボルドーとナパの中間的性格で、旧世界と新世界の融合的カベルネといったものだ。(かなり乱暴な表現だが) 気候面から言うとこれは少々意外で、砂漠のような気候のコロンビアバレーなら、アルゼンチンのカベルネのような味わいになってもおかしくないのではないか?と思うからだ。特にこのワインの産地はコロンビアヴァレーの中でもかなり暑いエリアと聞く。 収穫時期を含めた栽培技術によるものなのだろうか、いつかその謎を知りたいものだ。 抜栓後すぐに大きめのボルドーグラスに注いだこのワイン、いきなり飲み頃のコンディションを見せてくれた。恐らく液温は14℃ほど、スワリングせずに口に含むそれは、フレッシュな黒系果実のアロマ、豊かだが圧倒的ではない果実味、ほぐれてシルキーなタンニン、心地の良いバランスの取れた酸と言った、いわゆる美味しいワインのポテンシャルをいきなり発揮していた。 1788円でこれ、リピートするしかないではないか。

m.shingo

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