2015 ル・ドメーヌ・ダンリ　シャブリ　1erクリュ　トロエム　ブルゴーニュ/フランス 土曜日のワイン。 鶏手羽の薬膳風スープ、小鯵の南蛮漬け、真鱈の卵の煮付けという、休日の晩ごはんに合わせて。 ル・ドメーヌ・ダンリのシャブリは、村名格の「サン・ピエール」、一級畑の「フルショーム」、同じフルショームの「ヴィエイユ・ヴィーニュ」の3種類をいただいたことがあります。 その頃は、この3種と、フルショームの中のふたつの特別なクリマをブレンドしたプレミアム・キュヴェ、「エリタージュ」の4種類しかありませんでしたが、いつの間にかアイテムが増えたようですね。 外観は明るくクリアな、淡い黄金色。 香りは、柔らかな柑橘にレモンピールの刺激、そして微かに木の芽のようなハーブ（スパイス？）感があります。 口に含むと、適度な果実味とまろやかな酸の、穏やかで優しさに溢れた味わい。 尖った個性はなく、中庸の良さを体現したワイン。 恵まれた天候を感じるよく熟した果実の旨みと、大地の祝福のようなたおやかなミネラル感により、素晴らしくバランスが取れています。 余韻は長く、ミネラルに寄った印象で、心地の良い苦味が残り後を引きます。 一般的なイメージのシャブリとは、かなり異なる味わいですが、ル・ドメーヌ・ダンリらしいシャブリだと思いました。 最後に、ネットで拾ったインポーターによる商品説明（畑の説明やテクニカルな情報がてんこ盛り！）を貼り付けておきます。 「1級畑が連なる左岸の中でも、セラン川に近く、最も北に位置する標高の高い丘がボーロワ。中でも、内陸部のなだらかな斜面に広がり、40ある1級畑のクリマの中でも左岸の銘畑の１つと言われるのが「トロエム」の畑。1985年に植樹された古木の葡萄。土壌は表土に白く柔らかな粘土が多くいのが特徴。除梗せずにプレスし、約24時間のデブルバージュ後、発酵。補糖はせず、天然酵母のみで発酵を行う。全体の85％をステンレスタンクで、残りの15％はドゥミ・ミュイ（600ℓ）で発酵、及び熟成を行う。18℃で約45日間の長めの発酵。100％マロラクティック発酵。シュールリーで約11月間熟成。なだらかな斜面と白く柔らかな粘土土壌から、柔らかな酒質を持つ。さらに、所有畑の中でも最も早く収穫することからわかる通り、日照に恵まれ、シャブリ特有の谷を吹き抜ける冷たい風から守られるミクロクリマから、葡萄がよく熟す畑だが、敢えて早い時期に収穫を行うことで、フレッシュさと酸度を高く保つ。シャブリらしいピュアでさりげないエネルギー感を伴ったミネラルに柔らかさが加わり、豊かな表現力があるワインに仕上がっている。」

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