かなり濃いガーネットの外観。グラスを流れる脚が、早くもその濃厚さを物語っているかのよう。カシス、ブルーベリージャムの香り。少しばかりシダ、落葉樹のニュアンスもあるか。 濃厚、ずっしり。熟成や樽香よりはブドウそのものの味わいが全面に出てくる感じ。かなりパワフルなゴリマッチョ気質のワインだが、肉料理でワイワイやりながらのお供にちょうど良さそう。個人的にはニューワールド特有の果実味溢れるパワフルな赤が好きなので、ストライクゾーンど真ん中(笑) 少し甘味のある牛煮込みによく合う。 ワイナリーはNapa Highlands（明石家さんまさんがテレビで取り上げたことで一躍人気に火が付いたとか）と同じ造り手、同じ醸造場所。長年のブドウ農家とのコネクションを駆使して、高騰傾向にあるナパワインにあってコスパの良いワインを提供しています（最近のナパワイン、高くて手が出づらいんですよね...）。 ちなみにNapa Highlandsはオーパス・ワンと道を一本隔てた畑にあるそうです。 2017年ヴィンテージのカリフォルニアと言えば、史上最悪の山火事があった受難の年。取引先のオーナーの家も全焼しました。そんな苦難を乗り越えた末に造られたワインと思うと、なんだかとても大事な一杯のように思えてならないのです。

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