ドメーヌ フーリエ ジュヴレ・シャンベルタン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2017 かなり静のブルゴーニュというイメージが強いですが、こちらは開けたてからかなり全開でした。 もちろん静の方向性ではありますが、ピュアなラズベリーなどの小粒の果実や、やや落ち着きのあるバラ系の花々、草木の爽やかなニュアンス、それらを全身で感じているような繊細な光景が浮かんできます。さすがのテロワリストです。 まだ枯れたニュアンスはあまりないですが、飲み頃の頂点に近いと思います。 完璧な球体とまではいきませんが、それに近づいていっている、またはその潜在性を感じさせます。 全身に染みわたっていくような感覚もあり、食とのマリアージュがなくとも幸福なひとときをもたらします。 しいていうなら和食に合わせられるでしょうか。 すばらしいワインでした。 すばらしいワインはその場では無言で佇んで味わってしまいますが、あとから思い出せるイメージはかなり鮮烈で、饒舌にさせるなあと思ってしまいます。

ニッシー 2025（Vin étudiant）