味わい |
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香り |
ワイン名 | Terres d'étoiles Pinot Blanc |
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生産地 | France > Alsace |
生産者 | |
品種 | Pinot Blanc (ピノ・ブラン) |
スタイル | White Wine |
2022/04/01
(2019)
価格:2,000円 ~ 2,999円(ボトル / ショップ)
2019 ドメーヌ・クリストフ・ミットナット テール・デトワール アルザス ピノ・ブラン ユナヴィール オー・ラン アルザス/フランス 木曜日のワイン。 何でもいいからアルザス飲みたい! 時々、そんな気持ちになること、ありませんか? 私は、結構頻繁にそんな衝動に駆られるのですが、そんな時は我慢しないで帰りにデパ地下へ寄ります(笑) 飲んだことのない作り手さんでしたが、たまたま目にとまったこちらのピノ・ブランを持ち帰って、ひと晩冷蔵庫で冷してからいただくことにしました。 ドメーヌの名前としては、「テール・デトワール/Terres d'etoiles」が正式なようですね。 「星々のきらめく土地」というロマンチックな意味だそうで、エチケットのデザインも惑星をイメージしているそうです。 もともとは1930年に創業したドメーヌですが、従兄弟同士のマルクとクリストフが1995年に3代目を継承し、2019年に分離した際、クリストフの方はテール・デトワールを名乗ることになったのだとか。 1999年よりビオディナミに転換し、2013年に「demeter」の認証を取得したバリバリの自然派ですね。 マダムの由佳さんはかつて赤坂のフランス料理店でスー・シェフをつとめていた方。 寿司や刺身に合うワインを目指した「キュヴェ・ギョタク/Cuvée GYOTAKU」や、エスニック料理とのマリアージュが前提の「キュヴェ・エピス/Cuvée EPICE」などは、元料理人ならではの発想です。 そういえば、知らない作り手と思っていましたが、あの「魚拓」のエチケットには見覚えがあります! キュヴェ・ギョタクは、旧ドメーヌ時代にデビューしたワインですが、分割後はテール・デトワールのみに引き継がれたそうです。 さて、こちらのワイン。結論から述べると期待をかなり上回る(2.5倍位?)素晴らしい味わいで、一発でファンになりました。 クリアで煌めく輝きのあるプラチナシルバーの外観。 ヴァレンシア・オレンジのような、ハリのある香りとコク、強度のある酸、温州みかんのような上品な甘みと旨みがなんとも言えない味わいで、キラキラと弾けるような爽やかな果実味が堪りません。 アルザスのピノ・ブランといえば、スティルワインはほとんど飲んだ記憶がありませんが、100%で仕立てたクレマンに関しては逸品揃いで、感動レベルの美味しさのものが多いというイメージです。 特に、ステファン・ ベルグのブリュット レゼルヴ・パルティキュリエールというワインは、オレンジの風味が香りと味わいに溢れた素晴らしいワインでしたが、このテール・デトワールのピノ・ブランは、泡が立たないこと以外、非常によく似ています。 さらに、ほんのりとした苦味もあり、全体的に私の大好きなジャコモ・フェノッキオのロエロ・アルネイスにもソックリです∑(゚Д゚) まったく予想外の品種まで思い出すことになり、これにはさすがに驚きました。 唐突な「アルザス熱」のおかげで、たまたま出会ったワインですが、これは必然の出会いですね♪ いや、本当にラッキーでした。 この瑞々しさの塊のようなピノ・ブランには、ブリット・ポップの青春番長みたいなバンド、プリファブ・スプラウト (Prefab Sprout)の『 アンドロメダ・ハイツ /Andromeda Heights』(1997年)を合わせてみました。 「星の煌めき」というコンセプトから共鳴が始まり、甘酸っぱいテイストで完全にシンクロして、両方を味わいながら茫然自失するしかない感じですね…。 自分自身を含めた、素晴らしい一体感や融合感は、単なる味覚体験や音楽体験を超えた、「トリップ」と呼べるようなイベント(出来事)レベル。 この組み合わせ、強くオススメします。