Ferrari Carano Tresor
フェラーリ・カラーノ トレゾール

フェラーリカラーノ トレゾール 1994。1999年にオースティンで参加したワインセミナーでフルーツ爆弾として紹介されたワイン。 27年経ったとは思えないほど若々しい色調。しかし、透明度が高く澱が綺麗に落ちた感じ。香りは閉じ気味でしたが、徐々に開いてベーコンのような燻製香の中に花束が。 味も最初は控えめでしたが、だんだんと甘みが増し、ザクロやイチジクを思わせる滋味を湛えた優しくもたっぷり感のあるものに。秀逸です。 当時のフェラーリカラーノはとても良いワインを作っていて通好みでした。価格も100ドル近くでしたが、ケイマスやモンダヴィ、スタッグズリープなどと比べるとハイコスパだったように思います。 最近はあまり人気がないようで、トレゾールも日本で5Kくらいで売られていたこともありました。同じ銘柄でも、所有者や醸造責任者が代わって品質も変化することがあり、面白いような寂しいような複雑な気持ちです。

パーティー4本目、おしまい

カリフォルニアグランドテイスティング。これは相当気に入りました。

アッサンブラージュされたボルドースタイルのワイン

面白いかもワイン、＃03はフェラーリ・カラーノ、トレゾール 94。おそらく日本ではあまり知られていないソノマのメリテージです。 約15年前、半年ほどアメリカにいたのですが、その時に出会ったワインのうちベスト候補の一本です。 ケイマスやカスク23、ジェンセンなど有名どころは期待通りの美味しさでした。しかし、渡米前は知らなかったワインで良かったものはそれら以上に心に残ったように思います。トレゾールはまさしくそんなワインでした。 テキサスのオースチンでワインセミナーに参加したのですが、その時にこれぞ「フルーツ爆弾」として紹介されたのがこのワインです。 この上ない凝縮感と雑味のない透明感を綺麗なアルコールが下支えした凄まじいパワーを持つワインでした。 そのワインを秀逸なネットショップUさんのリストに見つけずっといつか手に入れたいと思っていたのです。その間、10年以上、この度ついに購入に至りました。これも縁なのだと思います。 自分にとっては特別な思い入れのあるワイン、いつか人生の節目に開けようと思っています。 ちなみにこれ以外で惚れたワインはフローラスプリングスのトリロジー、シャトーセントジーンのサンクセパージュ、アイアンホースのロシアンリヴァーなどでした。