Ch. de Roquefort Les Mûres
シャトー・ド・ロックフォール レ・ミュール

色はやや濃い方。少しだけ紫が強いボルドー色。 スモーキーな香り。肉や血。でも、これらの香りは、少しミネラルを纏っていて、すごくスタイリッシュ。黒系ベリー、カシス、黒胡椒をメインとするスパイスやハーブ。 重さと軽さを共に感じる。黒くて、南の雰囲気なんだけど軽い。 どこかクラシカルな雰囲気が非常に良い。それでいてスタイリッシュさもあって、丸くて細かい黒曜石的なタンニンなんかは近代的とすらも感じる。 14％のアルコールは感じないけど、知れば納得。 全体的にはローヌに近い。メイン品種もグルナッシュ。複雑すぎずに、どちらかというと陽性で、良い意味で太陽を感じるのがプロヴァンスなのかな。 高級感と素朴さが両方感じられる。 裏ラベルの情報量が過去一多い！

プロヴァンスのビオディナミ生産者として評価の高いChâteau de Roqueforのちょい古酒。ラベルには収穫が10月と記載されています。結構遅いですね。 香りはあまり豊かではなく、腐葉土や紅茶など複雑です。 正に今が飲み頃といった感じで、味わいの各要素が非常にバランスよく成り立っています。衰えていない果実味、熟成による複雑さ、円やかで旨みも感じます。ナチュール的なニュアンスは皆無。 オリーブと相性が良いです。