『No.329 落ち着き払った若人…でもノリは良し』 最近、スパゲティ熱が再燃している…自分の中で。別にそんな大した物を作るわけではない。ナポリタンやらミートソースやらトマトソースで簡単に作るやつ、レトルトだってかまわない。とにかく簡単に作れるし、何より美味しいのだ。ワインと合わせるのもいい。ただスパゲティが続くと、妻は少々食傷気味のようではあるけど。 毎度毎度つきあわせて、申し訳ない。 そんな今夜のメニューは… ・ツナとバジルのトマトソーススパゲティ ・一口カツとコロッケ（実家からのお裾分け） 我が家ではわりと定番なメニュー。ササッと作れるし。そして今夜はシチリアのデ・バルトリのルーチド2015年をお供に。割合こそわからないが、カタラットとルーチドを使用した一本。 さてさて楽しみですなぁ…ってことで香りの方を…注いだときの淡い金色の色合いに近いような、ほのかに香る果実香。林檎のような少し洋梨のような甘い香りも。そして一口…香りや色合いに反して少し落ち着いた味わいだなぁ。 口に入ったときに感じる、ほのかな酸味がフレッシュ感を演出してるが、それはほんのさわりの部分。少しするとふわっとしたほの甘さ…バナナ的な？決して甘ったるいわけではなく、アクセント的な。飲み進めると、アフターのほろ苦さや燻し感、コリッとしたミネラル感が良いバランス。うーん、これは美味しい。もちろん今夜のスパゲティに合った次第…あぁ良かった。 若いフレッシュなワインなのに妙に落ち着き払った感じ。でも若さゆえのノリのよさもあるフレンドリーな味わいだったなぁ。

カリヤカ・ズノリ