ピエトラトルチャ イスキア ビアンコ スーペリオーレ 2017 ビアンコレッラ45％、フォレステーラ45％、ウーヴァ リッラ5％、サン レオナルド5％ ステンレス 海に程近い畑は海抜400m、西向きと南西向き 9月半ばから末にかけて収穫 イスキア島の異なるエリアで栽培されるブドウは、それぞれ異なる気候の特徴と風通しの良さに恵まれゆっくり成熟する。 概して冷涼な気候風土のそれと似ているといえる。 掘り下げて考察すると面白い一本。 麦ワラの淡いイエロー、澄んで輝きがある。粘性はやや高め。 グレープフルーツ、オレンジピール、マスカット、ローズマリーの花などの新鮮かつピュア、若々しい香りの奥に、微かに麦ワラや海の匂いのニュアンス。 フレッシュで爽やかなアタックの辛口。 夏みかんを思わせる黄色のかんきつ類の新鮮で厚みのある果実味は、キラキラとしてキュっとした締りとグリップのある酸味と共に前半から広がる。 アルコールは11.5％と低めだが、それを感じさせない果実の熟度の高さと厚みがあるミディアムボディ。 後半に表れるやや強めのほろ苦さと塩のミネラルは、前半から持続する酸味と共に心地よい中程度の余韻を醸し出す。 イスキア島は南イタリアのナポリから船で一時間程度の海にそびえる小島。 色合いや香りから果実とフェノールの成熟度が高く日照量が豊富であることが推測できる。 また海の側の海抜400mの畑のロケーションからは、昼夜の大きな寒暖差、絶えず吹く海からの風が畑の暖気を奪い冷涼な気候区分さながらの状況を生み出し、この豊富な酸を形成するのではないだろうか。 結果、果実の糖度は上がらないがフェノール類は完熟。 果実味は厚みがあり芳香もあるが、アルコールは低いワインに仕上がると言う事であるのか。 色々推測しがいのあるワインだ。 またペアリングコースの中にこの様なワインを組み込んでみたいものである。 もしコースで提供される全てのワインが14％以上のアルコールだと、お客様はアルコール過多になる恐れがあり、飲み疲れてしまう。 そこで、この様なワインを組み込んでアルコールの摂取量を低減させ、体の負担を減らしたいものである。 グラスはリーデル キャンテイグラスが適合と思われる。 リーデル ヴェリタス シャンパーニュだと円やかなテクスチャーが感じられる方向になるが角が無くなる。 キャンテイ グラスだと、塩のミネラル感やグリップのある酸味などダイナミックでエッジの効いた味わいが引き出され、よりこのテロワールが表現されている様に思われる。 大変面白いワインだ(^^)

Da Masa

確かに糖度が低いですよね？なるほど風が暖気を奪う…標高がさらに高いピアンコレッラ100%と飲み比べてみたいですねぇヽ(*´∀｀) アルコールが高いのが続くと飲み疲れる、提供する側はそこまでケアするんですねぇ、これまた勉強になります。

Gianfranco

Gianfrancoさん ビアンコレッラの方が標高が高いのですね。それは気になるところです(^^) アルコールの高さは、そうですねー… 低いと、もう一杯追加オーダーが入るかもというガメツイ商売根性と、 ゲロされてトイレを汚されたくないという二つの理由ですね( ￣▽￣)

Da Masa

とっても興味深いワイン、というか葡萄ですね！しかも好みと思われる南イタリアの方(^^)最近白ワインに魅了され始めていて色々気になってきました☆白って葡萄の種類が豊富過ぎません？(笑)

時空

この造り手さんイイですね♪

toranosuke★

時空さん 地理的条件とアルコール度数、風味などを考察すると面白いワインです。 白だけじゃなく赤も滅茶苦茶沢山ブドウの種類ありますよ(^^)v

Da Masa

toranosukeさん 同感です(^^) このメーカーの最上級キュベが今気になって仕方ありません(@_@)

Da Masa