『No.404 謎多き一本』 我が家のセラーに、謎の一本たるワインがある。僕の大好きな作り手であるル・トン・デ・スリーズのアン・パ・ド・コテ。 なんだ、全然謎じゃねーじゃんかという声が聞こえてきそうであるが。まずヴィンテージがNVであるということ。一応コルクには2007年と記載はあるのだが、買った時に見たサイトには異なる年代のまぜこぜ物であるとのこと。そして、アン・パ・ド・コテはグルナッシュで作られるのだが、この個体に関しては、グルナッシュ、メルロー、カリニャン、アラモン、サンソーとこれまたまぜこぜ物だそうで。 じゃ、確認してみなよ...と思われる向きもあるかと思われるが、あいにくそのページがもう消去されてる上に、他のサイトをあたろうにも全然ヒットしないといった具合。 まぁ、謎は深まるばかりだが、せっかくなので今夜開け放つとしよう。 そんな謎のワインに合わせる今夜の一本は... ・手羽元のトマト煮 ・茄子の味噌炒め ・アボカドとツナのチーズグリル ・ご飯とミネストローネ さてさてまずは香りの方から...おおおっ、これまたアロマティックなまでに気持ち良い香りが広がってくる。ベリー系の果実の香りや花のような香り。還元的なネガティヴさは皆無。いつまででも嗅いでいたいなあと思わせる。そして一口...あぁ、これ美味いなぁ。なんだろこの美味しさ。 前にも結構寝かせといたフー・デュ・ロワもめちゃくちゃ美味しかったが、これも相当旨味がギュギュッと詰まってるなぁ。でも詰まってるからって重ったるさやガチガチな硬さは皆無。目が詰まってるようで、どことなくフンワリ感はあるわけで。 うーん、これを文章にするのは難しいんだけど、しっかりした味ながらも、ほんのり余白のような隙のようなものがあって、構えず飲める感じ。それでいて旨味はしっかり。酸味も感じるが、それはあくまでアクセント的なもの。果実由来の旨味や出汁っぽさがいい具合に混ざり合う感じが実に秀逸。そしてこの作り手で初めて感じた官能感。 謎のワインは実に奥深い、旨味に溢れた一本だった。ごちそうさまでした！

カリヤカ・ズノリ

謎多き！(　ﾟдﾟ) 冒険の様に楽しめるワインですね(笑) もはや謎解きはインポーターさんに問い合わせするしかないのかもですね(^^) 僕の秘密のセラーにも、謎多き一本があります。 以前、カリヤカさんのポストで話題になったピエール・ボージェです。 ネットでも画像すら殆ど出て来ず、おまけにインポーターは今は無きコスモジュン名義。 ディオニーに問い合わせしたら、コスモジュン時代に詳しい人と繋いでくれまして、ようやく、僅かではありましたが情報を得られました。 そのピエール・ボージェもこのワインのように素晴らしいものであることを切に願います(^^)

ジュゼッペ

ジュゼッペさん→どうもこんにちは。返信が遅くなりまして本当に申し訳ございませんでした！ちょっと腰をやっちゃってまして...もう年ですなぁ(笑)。 ジュゼッペさんとこの謎多き一本...そっちの方がめっちゃ気になりますよ...ピエール・ボージェにその上コスモジュン名義...レアすぎやしませんか(笑)！ もうその要素だけで美味しいこと間違いないですよね♬めっちゃ気になります！ ル・トン・デ・スリーズさんのワインは若いうちに飲んでも美味しいのですけど、しばらく寝かせてからの味わいが絶妙すぎて、最近リリースのものもしばらくおねんねしてもらおうと思ってます！

カリヤカ・ズノリ

腰、お大事にして下さい(^_^;) 僕も二回ギックリ腰を経験しています笑 ピエール・ボージェ…謎解きをするのが楽しみです(^ ^)

ジュゼッペ

ジュゼッペさん→お気遣いどうもありがとうございます。腰ってやっちゃってから、腰の大切さがよくわかります(笑)。 だいぶ良くなりましたが、娘の保育園送迎(車の乗り降ろし等)と、靴下を履くのが今のところキツいです(笑)。

カリヤカ・ズノリ