2014 ダンハム・セラーズ　スリー・レッグド・レッド　コロンビア・ヴァレー　ワシントン/USA 月曜日のワイン。 カベルネ・ソーヴィニヨン36% 、シラー24%、メルロー12%、その他品種28%という構成のブレンド赤。 日本ソムリエ協会のチャリティ企画のセットに入っていたワインです。 外観は、深みのあるプルーンレッド。かなり濃いめの印象ですが、エッジに微かにオレンジが入っています。 10年近い経年を考えれば、若々しい見た目ですが、それなりに熟成感は出ていますね。 グラスからは、黒っぽいベリーやブラム、カシスのような黒果実の甘い熟成香、なめし革、シナモンやわ、、ブラックペッパーのようなスパイス香など、なかなか賑やかな香りが立ち上がります。 口に含むと、なめらかでまろやか、ジューシーで厚みのある果実味。 よく熟れていながら、少し清涼感のある、たいへん快適な味わい。 時間が経つと、赤いベリーの酸やエグ味に近いほろ苦さ、タンニンのザラザラした触感など、多様な味覚要素の追加投入があり、複雑さや奥行きが、より広がる感じに。 意外に強い苦みが、個人的に耐性の低いタイプで、ちょっと気になってしまいますが、トータルでみれば、とても美味しいワインだと思います。 まあ、1本あたり1000円のワインですから、大抵のことは問題になりませんね(笑) 全体の印象としては、最初はカベルネっぽくて、途中からシラーみたい、最後はメルローになる…そんなイメージのワインでした。 この2014ヴィンテージは、たまたま（？）その他の品種が28%入っていますが、基本的な構成は、この3品種1/3ずつの均等なブレンドのようです。 ワイン名の「スリー・レッグド・レッド」は、ワイナリーの前で大型犬襲われ保護された、前脚を1本失った子犬に因むそうです。 子犬は、そのままワイナリーで育てられ、看板犬となったそうで、このワインのエチケットにもなっていますね！ 私には「3本の脚」が、カベルネ・ソーヴィニョンとシラーとメルローという、このワインの3つのセパージュのようにも感じられます。 とても良いバランスで、しっかりと立つ、その安定感は申し分なし。 なかなか洒落たネーミングだと思いませんか？

iri2618 STOP WARS