『No.818 個性より協調路線』 土曜日の話。 家族で、ドライブを兼ねて地方の大型スーパーに食材の買い出しに出かけた…途中でこれまたカリヤカ家御用達のカレー屋訪問も兼ねて。 なかなか県境をまたげないこんなご時世だから、県内のちょっと遠くにわざわざ行くのが楽しかったりする。早くこんな事態が終わってくれるのが一番なんだけど。 ちなみにここのスーパーは肉類に強く、我が家もそれにあやかって、肉類を多めに買った次第であるわけで。 そんなこの日の夕飯のメニューは… ・チーズオンハンバーグ ・野菜のグリル ・紫キャベツのマリネ そしてご飯と大根とツナのスープといった具合。ちなみにハンバーグは前回妻が作ったようなフライパンいっぱいに作ったやつ。これ後片付けも楽だからいいよね(後片付けは自分の役目)。この日はイタリアのチレッリのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ2017年をお供に。モンテプルチアーノ100％の一本。テントウムシをあしらったかわいいエチケット。チレッリのワインもそういえば久しぶり。 スクリューキャップをキュリキュリと開け、グラスに注ぐ。グラスに鼻を近づけるとほんわりとレーズンのような甘い香りが。あと少しだけ湿り気を帯びた土のニュアンス。そして一口…おぉ、甘い香りと裏腹に飲み口はそんなに甘くはない。レーズンやプルーン、ブルーベリーのような果実味に少し感じるスパイシーさ。なんだろ？胡椒かな。土のようなニュアンスは飲んだ時にはあまり感じないかな。 ハンバーグとは当たり前だが相性よろし…といった感じ。チーズのかかった部分でもデミグラスがかかった部分でも十分美味しく楽しめる。そしてローズマリーを効かせた野菜のグリルや、紫キャベツのマリネともよく合う。食事の邪魔をせず寄り添うように合わせてくれるのはとても嬉しい。もう少し味わいに個性が出てれば…なんてのは贅沢なのかな…なんて。 個性よりも協調…そんな一本。ごちそうさまでした。

カリヤカ・ズノリ